地域循環共生圏

【開催報告】地域循環共生圏フォーラム「道南で考える環境・社会・経済の未来」

近年顕在化してきている気候変動や海洋環境の変化は、地域のさまざまな産業に影響をもたらすとともに、経済活動の変化・縮小により人口減少を加速する可能性があります。
3月5日、地域循環共生圏フォーラム「道南で考える環境・社会・経済の未来」を開催し、課題の連関や、地域資源を活用した産官民の具体的な取組みにより環境・社会・経済の好循環を生み出していく可能性をさぐり、函館・道南地域の将来像を考えました。

概要

[開催日時] 令和4年3月5日(土)13:30~15:30
[開催方法] オンライン(オンライン会議システム「Zoom」を使用、函館市地域交流まちづくりセンターより配信)
[対象] 函館・道南地域の事業者、金融機関、行政職員、まちづくりに関わりのある方など 
[参加者] 47名(うち関係者8名)
[プログラム]
開会・趣旨説明
基調講演「海洋環境の変化と函館・道南の地域づくり」
 北海道大学北方生物圏フィールド科学センター 教授 宮下 和士氏
パネルディスカッション「道南で考える 環境・社会・経済の未来」
【登壇者】
・北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター 宮下 和士氏
・函館商工会議所 中小企業相談所長 永澤 大樹氏
・司法書士・行政書士やまびこ事務所/カミヤクモ321 代表 青沼 千鶴氏
・七飯町民生部環境生活課自然環境係/大沼ラムサール協議会 事務局 吉田 浩平氏
【コーディネーター】
 一般財団法人北海道国際交流センター(HIF)専務理事 池田 誠氏

[主催] EPO北海道

イベントチラシはこちら(PDF 3.7MB)

地域循環共生圏についてはこちら(環境省HP 地域循環共生圏サイト)

発表資料

宮下 和士氏 北方生物圏フィールド科学センター概要資料(PDF 1,672KB)

永澤 大樹氏 資料(PDF 1,629KB)

青沼 千鶴氏 資料(PDF 15MB)

吉田 浩平氏 資料(PDF 2MB)

※宮下氏の基調講演資料は非公開となっているため、ご覧になりたい方は、EPO北海道(E-mail:epoh-webadmin@epohok.jp)宛てにお名前、ご所属、ご連絡先をご記入の上、お問合せください。

内容

当日はオンライン開催で、函館市地域交流まちづくりセンターより配信を行いました。

EPO北海道より、フォーラムの趣旨を説明した後、北海道大学 北方生物圏フィールド科学センターの宮下和士氏より「海洋環境の変化と函館・道南の地域づくり」をテーマにご講演いただきました。基調講演では、地方の創生や共創のヒントになる背景として、<気候変動(地球温暖化)、自然(生態系・生物多様性)、人間活動(持続可能な開発)、地域創生(デジタル田園都市構想)>について章ごとにお話しいただきました。また、地域の創生・持続性に関わるキーワードとして、<地域資源、循環、多様性、Well Being>が挙げられました。

その後、池田誠氏(一般財団法人北海道国際交流センター)の進行で、パネルディスカッションを行いました。環境・社会・経済の各分野において道南地域で活躍されている、永澤大樹氏(函館商工会議所中小企業相談所長)、青沼 千鶴氏(司法書士・行政書士やまびこ事務所/カミヤクモ321 代表)、吉田浩平氏(七飯町民生部環境生活課自然環境係/大沼ラムサール協議会 事務局)の3名から、自己紹介とそれぞれのお取り組みについて発表いただきました(上記の発表資料をご覧ください)。それぞれのお取り組みを受け、基調講演をされた宮下氏と発表いただいたパネリストの4名で道南の将来や地域づくりについて意見交換を行いました。

質問への回答

当日は、基調講演及びパネルディスカッションの内容について、チャット欄から質問を受付しました。

Q. 地元資本の店はあるのか?(永澤氏への質問)

A. 地元で消費しようと思っても、どの店が地元資本かわからないくらい、全国チェーンの店舗が広がっている。大事なところは、近所にできたパン屋や美容室などに足を運んでみること。どの店が地元資本かどうかは、一見しただけではわからないと思うが、まずは、街にできた小さなお店を何度か利用するなどまちの経済に接して、一消費者として賢い買い物をしてほしい。

ご登壇いただいた皆様、ご参加いただいた皆様、大変ありがとうございました!今回のフォーラムが、今後の道南の地域づくりのヒントやアクションのきっかけになれば幸いです。(福田)