北海道メジャーグループプロジェクト

【開催報告】ESD担い手ミーティング2 北海道版メジャーグループを考えよう!

 EPO北海道では、2019年9月に開催したESD担い手ミーティングの続きとしてNPO法人さっぽろ自由学校「遊」と共催で、北海道版メジャーグループについての意見交換を行いました。今回は意見交換に重点を置くことから、参加者は主催者からのお声がけメンバーのみとしました。このことについて簡単ではありますが報告します。

 

●2019年9月開催 ESD担い手ミーティング「SDGsの本質ってなんだっけ?SDGsそもそも論 ~タグ付けだけじゃもったいないよ~」の開催内容はこちらからご覧ください。

開催概要

[日 時]2020年2月6日(木) 13:30~16:30
[場 所]北海道教育大学札幌駅前サテライト 教室2(札幌市中央区北5条西5丁目7sapporo55 4階)
[対 象]SDGs達成への取り組みを行う方(主催者よりお声がけ)
[参加者数]21人
[内 容]
 ・情報提供
  「なぜ国連メジャーグループの考え方が北海道に必要なのか」
   環境省北海道環境パートナーシップオフィス(EPO北海道) 大崎美佳
・意見交換

[主 催]NPO法人さっぽろ自由学校「遊」、環境省北海道環境パートナーシップオフィス(EPO北海道)
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・情報提供
  「なぜ国連メジャーグループの考え方が北海道に必要なのか」
   環境省北海道環境パートナーシップオフィス(EPO北海道) 大崎美佳

 メジャーグループとは、1992年リオサミットの成果文章の1つ「アジェンダ21」に「セクションⅢ:主たるグループの役割の強化」として位置づけられたすべての社会集団のこと。当時は9つのメジャーグループが設けられたが、時代変化に伴い9つでは足りないという議論がでて「Other Stakeholders(その他の利害関係者)」も加わっている。

•女性 (Women)
•子どもと若者 (Children and Youth)
•先住民 (Indigenous Peoples)
•NGO (Non-Governmental organizations)
•地方自治体 (Local Authorities)
•労働者・労働組合 (Workers and Trade Unions)
•ビジネスと産業 (Business and Industry)
•科学技術コミュニティ (Scientific and Technological Community)
•農業従事者 (Farmers)

Other Stakeholders(その他の利害関係者)

•コミュニティ (Local Community)
•ボランティアと財団 (Volunteer Groups and Foundations)
•移民と家族 (Migrants and Families)
•お年寄りと障がい者 (Older persons and Persons with Disabilities)
•その他(慈善団体、教育者等)

 国連は、メジャーグループを設置する理由を「アジェンダ21 セクションⅢ:主たるグループの役割の強化」の前文において下記のように説明している。
——

 持続可能な開発の達成のために基本的に不可欠な条件の1つは、政策決定への幅広い国民の参加である。さらに環境と開発というより明確な分野では、新たな参加形態が必要になっている。この新たな参加形態には、個人、団体及び組織が環境アセスメント手続きに参加し、意思決定(特に、彼らが生活し働いている社会に対して潜在的に影響を及ぼすもの)について知り、その意思決定に参加することを含む。

 リオサミット後の国際会議において、持続可能な開発に関わる国際会議では各国の発言時間と同様にメジャーグループが自分たちの主張を発言する機会が確保されている。話題のSDGsに関しては、各国のSDGsに対する取り組みをレビューする場であるハイレベル政治フォーラム(HLPF)において下記の約束事が設けられている。
——–
the resolution on format and organizational aspects of the high-level political forum on sustainable development (67/290)
に記載されているとおり
(a)To attend all official meetings of the forum;
   すべての公開で公式な会議に参加すること
(b) To have access to all official information and documents;
   すべての公式情報と文章にアクセスできること
(c) To intervene in official meetings;
   公式な会議に介入すること   
(d) To submit documents and present written and oral contributions;
   文章の提出並びに筆記や口頭による発表を行うこと
(e) To make recommendations;
   提案を行うこと
(f) To organize side events and round tables, in cooperation with Member States and the Secretariat.
   加盟国や事務局の協力のもと、サイドイベントやラウンドテーブルを開催すること
UNDESAがファシリテートする

参照 https://sustainabledevelopment.un.org/mgos
日本語訳はEPO北海道 大崎 
—–

 社会とは、1人1人が集まってできたもの。1人1人が幸せである必要がある。幸せを知る1つの指標に、チリの経済学者マックスニーフさんの考え方が参考になる。彼は「素晴らしい社会の発展とは、人々のクオリティ・オブ・ライフに最も偉大な改善をもたらすもの。クオリティ・オブ・ライフを左右するのは、人間の基本的ニーズを満たすために持っている人々の可能性」とDevelopment:発展そのものを再定義。人間の基本的ニーズは9つしかないとした。9つとは「生存、保護、愛情、理解、参加、怠惰、創造、アイデンティティ、自由」。
この9つのどれかの満たし方をそれぞれが知っていたり、満たすための環境づくりをすることが持続可能な開発につながっていくと思う。

 後半の意見交換では、メジャーグループの考え方を基本に置きつつ、北海道でもこのような考え方が必要かどうか、どのようなグループがあるといいのかについて参加者で意見交換を行いました。

 意見交換の内容をもとに、2020年度も継続してメジャーグループに関する集まり行う予定です。引き続きEPO北海道のウェブサイト等で情報発信をしていきます。
持続可能な開発とは何か、一緒に考えていきましょう。(大崎)