政策コミュニケーション

【開催報告】緊急開催!「SDGs実施指針改定版(骨子)」パブリックコメントワークショップ

 ワークショップでは、参加者各自で「SDGs実施指針改定版(骨子)」を読み込み、疑問点や意見を模造紙への書き込みを行いました。その後、少人数の場であったのでコメント1つ1つに対して参加者同士で意見交換を行いました。
 ページ番号は「SDGs実施指針改定版(骨子)」に対応しています。「」は「SDGs実施指針改定版(骨子)」より抜粋した文言、→は参加者からの意見等です。主に書き込みから起こしたものであるため、一部、解釈が難しい内容や作業上の不備もあると思いますが、皆さんがパブリックコメントに取り組む参考になれば幸いです。また、当日使用した模造紙はページ最下部に掲載しました。
 なお、このページ最下段に、パブリックコメント・ワークショップの実施ガイドラインを掲載しました。こちらも合わせてご参考ください。

●「SDGs実施指針改定版(骨子)」への意見募集について ※締切 2019年11月25日(月)
 e-Govウェブサイト
https://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=350000169&Mode=0

開催概要

名 称:緊急開催!「SDGs実施指針改定版(骨子)」パブリックコメントワークショップ
日 時:2019年11月20日(水)18:45~20:45
会 場:北海道環境サポートセンター
参加者数:8名
主 催:環境省北海道環境パートナーシップオフィス(EPO北海道)

プログラム:
1.「SDGs実施指針改定版(骨子)」を読んでみよう
2.「SDGs実施指針改定版(骨子)」について話し合おう!

ワークショップにおける意見等

〇1ページ
1序文
(2)SDGs実施指針改定の意義
 「システムレベルのアプローチ」
  →システムレベルのアプローチって?社会・経済全体ということか。具体的なことを書いてほしい

2現状の分析
 →7ページ「コ地方自治体」に記載のある少子高齢化、地域経済の格差等は日本の課題として記載するべき
(1)これまでの取組
 「SDGsと連動するSociety5.0の推進」「SDGsを原動力とした地方創生」
 →Society5.0や地方創生とSDGsを関連させない方がよい。地方にその元気があるのか?
 →Society5.0は技術に頼りすぎてしまう懸念がある。技術を使って何を目指したいのかが大切ではないか。
 →SDGsの考え方を活用することが大切

〇2ページ
2現状の分析
(1)これまでの取組
 「日本の『SDGsモデル』」
 →世界への発信、リードだけではなく、実践を優先

(2)現状の評価
 「SDGsの認知度は年々向上し、今や国民の約4人に1人が認知」
 →根拠を示してほしい。3/4は認知していないという危機感
 →知っていることではなく、行動していることが重要だ
 「日本は、SDG4、SDG9について達成度合いが高い」
 →本当か。評価手法は毎年変化しているので鵜呑みにしてはいけない。
 「日本の達成状況のデータはどこに?」
 →総務省にて公表(http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01toukatsu01_02000163.html

〇3ページ
3ビジョンと優先課題
(1)ビジョン
 「世界に日本のSDGsモデルを発信」「経済成長戦略であるSociety5.0を推進」は削除
 →持続可能な経済を目指すのであって「成長」は不要。GDPが経済指標であるが、見直す方がよい

(2)優先課題とSDGsアクションプラン
 「(Planet 地球)6生物多様性、森林、海洋等の環境の保全」
 →辺野古の埋め立てってこれに反していないでしょうか?

〇4ページ
5今後の推進体制
 (1)SDGsの主流化
 「適切な財源確保」
 →どこから、どのように、どう使われるのか?既存の予算をSDGsに衣替えしただけでは?
 (2)政府の体制
 「SDGsグローバル指標に関するデータの収集と分析、進捗状況の把握と、それに基づいたSDGs達成度の評価」
 →現場の取組と指標がどのように関係するのか明らかにすること
 「SDGs達成に向けた取り組み関する国内おける広報・啓発活動」
 →国外の取組も含め広報・啓発すること。広い視野でものごとをみる。途上国の連携も。

〇5ページ
(3)主なステークホルダーの役割
 →女性、農民、先住民の視点が抜けている
 →政府の取り組みであれば主語を「政府」にして書くべき
 →ステークホルダーの役割は、それぞれのステークホルダー自身が書くべきである
 →国内外のSDGsの取り組みの交流を促進すること

ア ビジネス
 →中小企業に対するSDGs推進の支援も必要
 →ビジネスにおけるジェンダー平等
 「企業が経営戦略の中にSDGsを添え」
 →IMSとSDGs これらを絡められるのでは?
 
〇6ページ
イ ファイナンス
→ネガティブインパクトからの撤退

ウ 市民社会
→市民社会に対して政府は何をするのか
→市民社会と新しい公共はどう違うのか

エ 消費者
→社会への負担も明言すべき

オ 新しい公共
→新しい公共に対し政府は何をするのか

キ 次世代
→交流のための資金援助
→受験学習からの呪縛を取り除いてあげる必要あり。受験により、今までの積み上げがリセットされてしまう
→子どもの貧困対策を
→地域による機会格差の是正

ク 教育機関
→予算の拡充を希望
→教育機関は学校だけではない。社会教育の視点も追記を
「ユネスコスクール・ネットワークの活性化」
→ユネスコスクールだけではなくすべての学校でESDの推進を行うべき

コ 地方自治体
→全体的に自治体に丸投げに捉えられる。地方自治体がベースでは大変
「各地域の優良事例を一層積極的に発信、共有していくことが期待される」
→自治体ではなく、国で一括して行う方が効率的ではないか
「多様なステークホルダーにアプローチすることが期待される」
→アプローチするためのネットワーク構築支援がほしい

〇8ページ
コ 地方自治体
「登録・認証制度の構築等」
→小さい自治体ではできなさそう

(4)広報・啓発
「認知度の向上と行動の促進、拡大、加速化」
→認知と行動の間のアプローチは?知ったからといって行動するわけではない
「2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会2025年の日本国際博覧会(大阪・関西万博)など」
→やめた方が持続可能!
「教員の多忙化」
→多忙化は、教員だけではない。どれくらいの方がここに余力を持って関わってくれるか
「社会に開かれた教育課程」
→本当にここに関わりたい人と関われていない気がする

6フォローアップ・レビュー
→必ず地方の声をきく
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● ダウンロード用ファイル

パブリックコメントWS 開催ガイドライン(PowerPoint文書:97kb)

※(参考)パブリックコメント
環境省 http://www.env.go.jp/info/iken/
政府「電子政府の窓口」 http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public