北海道メジャーグループ・プロジェクト

【開催報告】北海道メジャーグループ・プロジェクト2020 全体ミーティング(オンライン 12/12)

 

「北海道メジャーグループ・プロジェクト2020」(主幹団体:北海道地方ESD活動支援センターさっぽろ自由学校「遊」)では、北海道において、持続可能な社会づくりのために「誰一人取り残さない」ことを目指し、3つの問いについて対話を行ってきました。(詳細:北海道メジャーグループ・プロジェクト2020 「誰ひとり取り残さない」を実現しよう!

この度、それぞれのグループミーティングで話されたことを発表し、自分・自分の属性にできるアクションを考えるための全体ミーティングを行いました。

概要

[日 程] 12月12日(土) 13:00~16:00
[参加者] 48人(関係者含む)
[内 容]
 13:00~ 開会挨拶、趣旨説明、グランドルールの共有
 13:10~ 発表(各10分)
      発表グループ:企業、NPO・NGO、農民、科学者
       ・3つの問いの答えについて
       ・グループミーティングを行う中で印象深かったこと
 13:50~ 交流
 14:25~ 発表
     発表グループ:女性、ユース、障がい者、地域コミュニティ
 15:10~ 交流
 15:35~ 全体共有

[開催方法]オンライン(Web会議システム「Zoom」を使用)
[主 催]チーム「北海道メジャーグループプロジェクト2020」、北海道地方ESD活動支援センター

当日の様子

始めに事務局からメジャーグループ、メジャーグループプロジェクトの説明をした後に、それぞれのグループミーティングの成果および対話の結論について発表を行いました。

交流では4~6人のブレイクアウトルームに分かれ、否定しない・評価しないということをグランドルールとして、自己紹介と発表を聞いて感じたこと、自分にできそうなことについて話しました。

全体共有では社会的属性が違っても共通の課題があることや、異分野の人と手を組んでより良い未来を迎えるために行動をしていかなければならないという話がされました。また、そもそも〇〇(セクターの中で共通言語とされているようなこと)って何だっけ、というような根本的な事から対話を行いクリアにして発信することで、世代間やセクター間の垣根を越えていきやすくなるという意見もありました。その他には、農民グループで話題になっていた「豊かさとは何か」ということについて持ち帰って考えたい、という声がありました。

様々なセクターからの参加により、それぞれのの気づきが得られる会となりました。多様性を重視した異分野との対話は大事である、といったことはメディア等で一般的によく見かけますが、全体ミーティングではそうしたことを決して表面的ではなく、体験と実感を持って考える機会となりました。

 

グラフィックレコーディング

当日の発表の内容を、宇都幸那さん(北大環境科学院M2)にグラフィックレコーディングしていただきましたので、公開します。ぜひ拡大してご覧ください。

企業グループ

NPO・NGOグループ

農民グループ

科学者グループ

女性グループ

ユースグループ

障がい者グループ

地域コミュニティ 余市グループ

 

寄せられた質問への回答

質問1 (女性グループ、ユースグループへ)

北海道ではキャリアのある女性が活躍できる場が少ないと言われています。 確かにそう思います。では、女性 ユースから考えて、起業を選ぶか? 企業が変わるべきと思う? か? それはどうしてか? 考えを聞かせてください。

回答
 起業だけでなくいろんな多様な働き方ができるような選択肢があるべき。 そのためには企業も変わる必要がある。 持続可能性を徹底的に追求してほしい。持続可能性を実現したいならば、女性やユースが活躍できる場所の整備は避けられない。(女性グループ・ユースグループより)

 

質問2(障がい者グループへ)

昔から障がいがある方との接しかたで戸惑うことが多いです。
 普通にしてればいいといいますが、この場合の普通って、、、??
 普段、歩いていて大勢の人とすれ違いますが、一人一人を気に留めませんね。それが普通だとは思うのですが、こういった意味だとしたら普通でいいんだろうかと思います。
 街で障がい者の方を見かけた時に、何か手助けしたほうがいいのかなとか、でも実は当人にとって困っているような局面ではなく、声をかけたら逆に差別的に捉えられて傷付けてしまうかもと考えてしまうんです。実際声をかけてもかけなくてもモヤッとしてしまったりします。
 どうされるのが、うれしいものでしょうか。逆にされたらイヤなのはどんなことでしょうか。 また、障がいは個性だとおっしゃる方がいます。ポジティブな表現のようでもありますが、中にはそれを嫌がっている方もいるのではと思ったりするのですが皆様はどうでしょうか。

回答
 この質問はボランティア講習会等でもよく聞かれます。
 障がい者が困っている様子でしたら「お手伝いしますか?」と声をかけていただけるとよいです。障害者にもいろいろな性格の方がいて、そっけない返事で「いらないよ!」と言う方も中にはいますが私は必要のないときは「ありがとうございます。今は1人で大丈夫です。」と答えます。
 一番困るのは声を掛けなく車いすをいきなり押されたり、視覚障害の方の場合に手を引っ張って「こちらです。」とされることです。視覚障害の方には手伝ってくださる方の腕に掴ってもらうか肩に手を乗せてもらい誘導するとよいです。曲がるときは「右に又は左に曲がります。」また階段のところでは一度止まり階段がある旨を知らせるとよいです。
 声を掛けることは差別や見下しではありません。勇気を出して声を掛けてみてください。(障がいグループより)

 

質問3(農民グループへ)

農業は暮しと仕事が近いと感じます。80歳になっても働ける印象があります。
 自分が主体的に働いている印象があるように感じます。
 私は勤め人の家族なのでそのような感触が得られにくのです。農業では女性はメインの働き手、経営者と感じられて羨ましく感じられます。
実際はいかがでしょうか?

回答
 人それぞれだとは思うので、私の主観になってしまいますが、ご質問いただいて感じたことを書きたいと思います。
 農家に暮らしていると、していることが仕事なのか暮らしなのか境目がわからなくなる感覚があります。高齢になっても、草取りや豆選りなどできる作業がたくさんあり、若い人たちに喜ばれているのをたくさん見たり聞いたりします。
 作業内容が多様なので、男性の得意なこと女性の得意なことが色々あって協力し合っていると感じます。
 上司がいて仕事の指示が出てくるわけではないので、主体的に働いているといえばそうなのですが、天候や作物の状態によって適時に的確な作業をするために、計画を変更しながら対応することが多いです。「思い通りにならない」ことが大変でもあり、謙虚になれる良さでもある気がします。(農民グループ より)

 

質問4(全体に対して)

具体的に農民に協力してほしいと思う場面やアイディアはありますか?

回答
(Coming soon!)