行政(環境省)の環境情報

「環境サステナブル企業」についての評価軸と評価の視点の公表

「環境サステナブル企業評価検討会」では、環境要素を経営に統合する企業の情報開示と投資家による開示情報を用いた企業価値評価の実務を促進するため、「『環境サステナブル企業』についての評価軸と評価の視点」を取りまとめましたので公表します。
また、環境省では、本評価軸と評価の視点を活用して、環境関連の重要な機会とリスクを企業価値向上に向け経営戦略に取り込んでいる「環境サステナブル企業」を表彰する制度を本年度新設する予定です。

1.概要

(1)「『環境サステナブル企業』についての評価軸と評価の視点」について

ESG投資への機運が高まる中で、より実務的・実践的に環境を中心としたESG投資の考え方を広める取組を行っています。その一つとして、持続可能な中長期的な成長に向けて企業との建設的な対話を志向する機関投資家を念頭に、環境情報と企業価値の関連性を探るための手掛かりを整理すべく議論を重ね、「環境情報と企業価値に活用するための考え方に関する報告書」を本年5月に公表しました。

さらに、環境要素が企業価値に与える影響の理解に基づく投資判断を普及させるとともに、企業が環境要素を踏まえた経営を行い、その状況を開示することを促進するため、平成30年度の「環境サステナブル企業評価検討会」において、環境要素を企業経営などに戦略的に取り組んでいる「環境サステナブル企業」を投資家が評価する際に参考としていただけるよう、「『環境サステナブル企業』についての評価軸と評価の視点」を取りまとめました。

ESG情報を投資判断に統合して行おうとする投資家が、開示された環境情報を見る際のポイントとして参考にするほか、企業経営の中で、環境課題を重要な項目として特定している場合に、どのような取組や情報開示が必要か、事業者が中長期的な企業評価を行う投資家の視点を理解する際の参考にするなどの活用が考えられます。

また、本年5月、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)の提言に賛同する事業会社及び金融機関等による対話の場として「TCFDコンソーシアム」が設立されており、金融機関等向けのグリーン投資に関するガイダンスの策定などが検討されています。この「『環境サステナブル企業』についての評価軸と評価の視点」が、こうした官民挙げての取組の一助となることを期待しています。

(2)新表彰制度について

環境省では、「環境サステナブル企業」の具体的な実例を投資家、企業に示すことで、企業の情報開示と投資家の投資判断への統合を促すことを目的に、本評価軸と評価の視点を活用した表彰制度を本年度新設する予定です(採点表等の公表は8月を予定)。

2.報告書

「環境サステナブル企業」についての評価軸と評価の視点445KB

3.関連資料

環境情報と企業価値に活用するための考え方に関する報告書

連絡先

環境省大臣官房環境経済課

  • 代表03-3581-3351
  • 直通03-5521-8229
  • 課長西村 治彦(内線 6260)
  • 課長補佐菅生 直美(内線 6263)
  • 担当今泉 由紀子(内線 6286)

 

引用:https://www.env.go.jp/press/106972.html