【開催報告】北海道生物多様性保全ダイアログ 第5回「生物多様性と農業・土地利用-食料生産との両立に向けて」
北海道では、2023年度末に北海道生物多様性保全計画の改定を予定しています。計画改定にあたり、北海道の自然環境をめぐる多様な課題と解決に向けた取組みや方向性、可能性、自然と共生する私たちの暮らしや経済の将来像を考えることを目的として「北海道生物多様性保全ダイアログ」を連続開催しています。
第5回は、北海道の基幹産業でもある農業・畜産業と生態系との共生を考えました。
農業・畜産業は生態系サービスにより成り立っていますが、土地利用や生産活動による
自然環境への負荷により、時に軋轢も生じます。北海道を特徴づける農業と生物多様性
の共生に向けて、どのような戦略が求められるのでしょうか。本計画の策定にあたり、
その両立に向けた具体的な手法や地域づくりの動きについて専門家にお聞きしました。
概要
[開催日時] 2022年12月16日(金)16:00~18:00
[開催方法] オンライン(会議システム「Zoom」を使用)
[参加者] 89名(うち関係者8名)
[主催] 北海道環境パートナーシップオフィス(EPO北海道)、
北海道生物多様性保全活動連携支援センター(HoBiCC)、北海道
イベントチラシはこちら(PDF:1,396KB)
プログラム
・開会・趣旨説明
・講演1「農業と野生動物:自然生態系の力を利用した持続的農業の可能性」
発表資料(PDF:4MB)
ゲスト:赤坂 卓美 氏(帯広畜産大学 助教)
・講演2「北海道の農業と生物多様性保全計画への期待」
ゲスト:関 健志 氏(公益財団法人日本生態系協会 専務理事)
発表資料(PDF:15MB)
・ダイアログ(対話)セッション 55分
モデレーター:長谷川 理 氏(NPO法人エンヴィジョン環境保全事務所)
講師プロフィール
〇赤坂 卓美氏
国立大学法人帯広畜産大学助教。北海道大学大学院農学院博士課程修了。「人の生活の発展と生物多様性維持の両立」をテーマに、景観・空間生態学や保全生態学的な視点を主軸に、生物多様性保全のみでなく、農業、防災、開発と自然資本の関係について研究を進めている。現在は、持続可能な農業に対する生物多様性の価値の解明にも注力している。
〇関 健志氏
(公財)日本鳥類保護連盟研究員として、キングマヘンドラ自然保護財団(ネパール)に2年間派遣される。その後、主任研究員として、主に野生鳥類、哺乳類の調査研究に従事したのち、1991年に、サウジアラビア野生生物救護センターに派遣。公益財団法人日本生態系協会事務局長を経て、2019年に専務理事に就任。2004年より公益社団法人日本ナショナル・トラスト協会の事務局長を兼任し、環境保全全般に関する業務に従事している。
当日の様子
アーカイブURLはこちら
YouTubeサイト https://youtu.be/MkQhxCeMITo
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