マイクロプラスチック削減に向けたグッド・プラクティス集の取りまとめについて
背景・概要
2019年6月に開催されたG20大阪サミットでは、2050年までに海洋プラスチックごみによる追加的な汚染をゼロにまで削減することを目指すという「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」が、日本の提案により共有されました。
このビジョンの実現に向けて、マイクロプラスチックについても取組を進めていく必要があります。
マイクロプラスチックの削減については、世界的にも技術が確立していないものも多くあります。そのような中、実効的に汚染を削減していくには、日本企業が有する技術・ノウハウを、マイクロプラスチックの発生抑制・流出抑制・回収の観点から見直すこと、そして、現時点で利用可能な最良の技術・ノウハウを、国内、さらには国外に普及していくことが重要です。
こうしたことを踏まえ、今般、環境省において、マイクロプラスチックの発生抑制、流出抑制又は回収に資する日本企業等の取組や技術を、グッド・プラクティス集として取りまとめましたのでお知らせいたします。
グッド・プラクティス一覧
1. 繊維くず流出抑制効果を高めた洗濯ネット(株式会社アダストリア)
2. セルロースによる化粧品用代替素材開発(株式会社ダイセル)
3. 濾過装置を具備するバラスト水処理装置を使用したマイクロプラスチックの回収
(JFE エンジニアリング株式会社)
4. 船外機のマイクロプラスチック回収装置(スズキ株式会社)
5. 人工タンパク質繊維の実用化開発(Spiber株式会社)
6. 人工芝の流出抑制実証実験(住友ゴム工業株式会社)
7. 繊維くずを抑制する機能性衣料用繊維構造体(帝⼈フロンティア株式会社)
8. 繊維くず測定試験方法の国際標準化(日本化学繊維協会)
9. 被覆肥料殻を圃場外へ流出させない対策(日本肥糧アンモニア協会)
10. 樹脂ペレット等の流出抑制活動(日本プラスチック工業連盟)
11. 海洋生分解性プラスチックによる水耕栽培用培地の開発(プランツラボラトリー株式会社)
12. セルロースによるマイクロプラスチックビーズの代替(レンゴー株式会社)
添付資料
連絡先
環境省水・大気環境局水環境課海洋プラスチック汚染対策室
- 代表03-3581-3351
- 直通03-6205-4938
- 室長中島慶次(内線 6602)
- 室長補佐重松賢行(内線 6634)
- 担当松田真吾(内線 6967)