平成30年度 冬の星空観察について
環境省では、星空観察を通じて光害(ひかりがい)や大気汚染等に気づき、環境保全の重要性について関心を深めていただくこと、また、良好な大気環境や美しい星空を地域資源(観光や教育)としても活用していただくことを目指し、星空観察を推進しています。
1.趣旨
環境省では、屋外照明による光害を防止することが重要になってきていること等を踏まえ、昨年度「星空観察の推進手法に関する検討会」を開催しました。その検討結果として、今年度から、星空公団との共同で夏と冬の2回、肉眼による観察とデジタルカメラによる夜空の明るさ調査を呼びかけていくこととしました。
星空観察は、環境保全の重要性について関心を深めていただく良い機会となります。また、星空を地域資源として宿泊客の誘致に活用する動きも各地で見られ、地域作りにも貢献します。この機会に、是非、星空の観察に取り組んでみてください。
2.観察方法
(1)肉眼による観察
ア.天の川の観察
イ.GLOBE AT NIGHTへの参加によるオリオン座周辺の星の観察
(2)デジタルカメラによる夜空の明るさ調査
3.観察期間
(1)肉眼による観察
2019年1月27日(日)~2月5日(火)
(2)デジタルカメラによる夜空の明るさ調査
2019年1月26日(土)~2月8日(金)
(データ報告期間は、2019年1月26日(土)~2月15日(金))
4.観察時間
(1)肉眼による観察 日没後1時間半以降
(2)デジタルカメラによる夜空の明るさ調査 日没後1時間半~3時間半まで
5.観察内容
(1)肉眼による観察
ア.天の川の観察
高度の異なる天の川の3部分(ペルセウス座付近、ふたご座・ぎょしゃ座付近、いっかくじゅう座(冬の大三角)付近)を観察するものです。
※別紙1「天の川観察シート」を用いて観察してください。
イ.GLOBE AT NIGHT への参加によるオリオン座周辺の星の観察
GLOBE AT NIGHT(夜空の明るさ世界同時観察キャンペーン)は国際ダークスカイ協会(IDA)が2006年から行っている取組であり、夜空を見上げていただき、その見え方が観察シートにある8つの星図のどれに一番近いかを観察するものです。観察結果を、国際ダークスカイ協会(IDA)のウェブサイト (http://idatokyo.org/gan/)に報告すると、世界中にデータが共有され、世界のどこで星座がはっきり見えるかが明らかになります。
※別紙2「GLOBE AT NIGHT 観察シート」を用いて観察してください。
(2)デジタルカメラによる夜空の明るさ調査
デジタルカメラを用いて天頂付近の星空を撮影し、星空の見やすさを客観的に評価する調査を行います。評価の対象は、デジタルカメラの撮影データから算出される「夜空の明るさ」とします。具体的には、撮影データを、報告サイト(https://hoshizora-kansatsu.astroarts.co.jp)を通じて環境省に御提出いただき、それを解析することで背景となる夜空の明るさを数値として算出します。
今後、星空の地域資源としての活用に資するため、3年程度の継続的なデータの蓄積を経て、地域ごとの夜空の明るさの段階分けを予定しています。今後3年程度の継続観察(毎年度、夏と冬の2回)への参加を希望される団体、若しくは個人の方は、下記の「6.参加方法」により、登録をお願いいたします。
6.参加方法
事前の参加申込みは必要ありませんが、「(2)デジタルカメラによる夜空の明るさ調査」については、星空の地域資源としての活用に資するため、3年程度の継続的なデータの蓄積を経て、地域ごとの夜空の明るさの段階分けを予定していますので、今後3年程度の継続観察(毎年度、夏と冬の2回)への参加を希望される団体、若しくは個人の方は、環境省(hikari@env.go.jp)まで事前登録をお願いします。
※登録方法の詳細は、「別紙3「デジタルカメラによる夜空の明るさ調査」継続参加者事前登録方法」を御確認ください。
※平成30年度夏期観察時に御登録いただいた方は、改めて登録する必要はありません。
7.環境省「星空観察」への取組報告募集
今回の冬期観察から、継続観察に御登録いただいている皆様からの、取組報告を募集します。優れた活動については、「星空の街・あおぞらの街」全国協議会表彰の候補とさせていただくとともに、環境省のホームページにて公表し、情報発信させていただく予定です。星空観察に取り組んでいただき、皆様の活動を教えてください。
※応募方法の詳細は、「別紙4 環境省「星空観察」への取組報告 応募方法」を御確認ください。
8.その他
(1)「デジタルカメラによる夜空の明るさ調査」の結果は、観察場所ごとに環境省ホームページで公表予定です。(個別に結果をお知らせすることはしません。)
(2)投稿されたデータは、星空公団又は環境省において、個人を特定しないかたちでウェブ公開するとともに、メディア・学会等で発表する場合があります。
9.参考
(1)星空観察の推進について
昨年度の「星空観察の推進手法に関する検討会」の結果については、環境省ホームページ(http://www.env.go.jp/press/104711.html)で公表しています。
(2)平成30年度夏の星空観察デジタルカメラによる夜空の明るさ調査の結果
今年の夏のデジタルカメラによる夜空の明るさ調査の結果については、環境省ホームページ(http://www.env.go.jp/press/106269.html)で公表しています。
(3)星空公団による「デジカメ星空診断」
デジタルカメラによる夜空の明るさ調査は、星空公団と共同で実施しています。
星空公団では、環境省が昭和63年から平成24年まで25年間にわたって続けてきた全国星空継続観察が休止となった後、その代わりとなる夜空の明るさ観察を実施してきました。この星空公団主催による「デジカメ星空診断」は、今後は地域独自の調査に対応した形で継続されます。詳細は、星空公団ウェブサイト( https://dcdock.kodan.jp )を御確認ください。
(4)「星空を見よう」星空観察情報サイトについて
星空観察や光害については、「星空を見よう」星空観察情報サイト(https://www.env.go.jp/air/life/hoshizorakansatsu/index.html)に詳しい資料を掲載していますので、御覧ください。
☆詳しくはこちらをご覧ください
http://www.env.go.jp/press/106271.html