行政(環境省)の環境情報

報告書「令和3年度 移動データを活用した地域の脱炭素化施策検討委託業務~データ駆動型脱炭素まちづくり~」の公表について

 

環境省は、令和3年度に実施した「令和3年度移動データを活用した地域の脱炭素化施策検討委託業務」にて受託者である株式会社Public dots&Companyとともに、富山市、加古川市、小田原市を対象に人や自動車等の移動の観点から、データ駆動型脱炭素まちづくりに向けた検討を行いました。
この度、検討した内容を報告書にとりまとめましたので、公表します。
 

1.背景

 第5次環境基本計画(平成30年4月閣議決定)においては、持続可能なまちづくりを実現するためには、拠点となるべきエリアに都市機能を集約し、その周辺部や公共交通の沿線に居住を誘導するとともに、これらのエリアを公共交通網のネットワークで結ぶコンパクトシティを形成していく必要があるとしている。都市のコンパクト化や持続可能な地域公共交通ネットワークの形成は、自動車交通量の減少等を通じてCO₂排出量の削減に寄与するとともに、中心市街地の活性化や歩行量・自転車利用の増加による健康の維持・増進につながること等が期待されているということもあり、人や車の移動といった観点から、脱炭素まちづくりを検討することは重要であると考えられます。

 一方、近年、情報通信技術の発展等により、様々な分野でビッグデータと呼ばれる多様で膨大なデジタルデータがネットワーク上で生成・流通・蓄積されており、ビッグデータを効果的に分析・利活用することで、地域の課題解決や新たなビジネス検討・実施がなされているところです。

 しかしながら、地域で脱炭素まちづくりを実現するために、交通ビッグデータや人流データのような移動データを活用した施策を実施している事例は少ないため、脱炭素施策や都市機能の集約化や公共交通網をネットワークで結ぶコンパクトシティの形成をすすめている富山市、加古川市、小田原市の3地域において、実際にある地域を対象としてその地域の移動データの見える化を実施した上で、そこから地域の脱炭素化を図るために、どのような施策を実施することが有効であるかについて検討し、報告書に取りまとめました。

 なお、この報告書は、富山市、加古川市、小田原市の3地域で、「移動データの活用による根拠に基づく政策立案」、「移動データを活用した汎用調査・分析モデルの確立」、「新たな自治体ニーズの掘り起こし」を目的として取組を進め、検討した内容をまとめたものです。

2.報告書の構成(目次)

  第0章 業務の目的
  第1章 データ駆動型脱炭素まちづくりの取組の必要性
  第2章 本業務の進め方(求められる取組の要件定義)
  第3章 Case1:富山市における検討
  第4章 Case2:加古川市における検討
  第5章 Case3:小田原市における検討

3.添付資料

当報告書等については、下記の環境省ウェブページからご確認ください。
URL:http://www.env.go.jp/policy/local_re/r2houkokukai/post_176.html
  ※以下の資料を掲載しています。
・データ駆動型脱炭素まちづくりのための検討(富山市、加古川市、小田原市)
・業務報告書「令和3年度 移動データを活用した地域の脱炭素化施策検討委託~データ駆動型脱炭素ま ちづくり~」(全体版及び分割版)

連絡先

環境省大臣官房総合政策課

  • 代表 03-3581-3351
  • 直通 03-5521-8227
  • 課長補佐 黒部 一隆(内線 5563)

環境省大臣官房環境計画課

  • 代表 03-3581-3351
  • 直通 03-5521-8234
  • 担当 高山 順二(内線 5615)

 

引用:https://www.env.go.jp/press/110978.html