「生物多様性アクション大賞2019」環境大臣賞の決定について
大臣賞受賞者は、12月6日(金)に「エコプロ2019」のイベントステージで、生物多様性アクション大賞2019アンバサダーである「さかなクン」とのイベントに登壇し、プレゼンテーションを行いました。
1.生物多様性アクション大賞2019の受賞者
環境大臣賞
「ノータッチサンゴ」
エコガイドカフェ(宮古島市下地与那覇)
※つたえよう部門で優秀賞を受賞
・概要
国内外からのオーバーツーリズムでサンゴの遊泳損傷が危惧されている宮古島では、幼サンゴにも優しいエコスノーケラーを育むため、「ノータッチサンゴマナー」を伝える多言語動画で世界に共感の輪を広げています。
・環境大臣賞プレゼンターを務めた鳥居自然環境局長のコメント
地球温暖化が進む中でサンゴに影響が出ていると言われており、企業として、「ルール」ではなく「マナー」として呼びかけ、啓発している活動ということが非常にユニークだと思います。宮古島ではインバウンドがどんどん増えていると新聞でも報道されていますが、地元の人を巻き込みながら、多言語での働きかけを行い、情報の受け手を通じて世界に広がっていくというのも、また素晴らしいことだと思います。繋がりを大事にして、どんどん発信して、宮古島の、そして、日本の自然の素晴らしさを世界に伝えていってもらえればと期待しております。
農林水産大臣賞
「伝統食材「あかじゃが」「アワバタダイズ」を活用した地域振興プロジェクト」
群馬県立勢多農林高等学校 植物バイオ研究部(群馬県前橋市)
※たべよう部門で優秀賞を受賞
渡辺 綱男 審査委員長(IUCN日本委員会会長)の総評
大臣賞に選ばれた2団体の皆さんをはじめ、さまざまな地域・分野・世代の皆さんの活動はいずれも素晴らしいものです。皆さんの力が一つになって、今後も生物多様性の取組を前に進めていければ素晴らしいことだと考えています。
「生物多様性アクション大賞2019」各賞受賞者一覧
賞 |
種別 |
団体名/チーム名 |
活動名 |
活動拠点 |
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優秀賞 |
たべよう 部門 |
学校・教育研究機関 |
群馬県立勢多農林高等学校 植物バイオ研究部 |
伝統食材「あかじゃが」「アワバタダイズ」を活用した地域振興プロジェクト |
群馬県 前橋市 |
ふれよう 部門 |
市民団体 |
川名里山レンジャー隊 |
里山保全 |
神奈川県藤沢市 |
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つたえよう部門 |
企業 |
エコガイドカフェ |
ノータッチサンゴ |
沖縄県 宮古島市下地与那覇 |
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まもろう 部門 |
市民団体 |
オオタカ保護基金 |
サシバの里づくり |
栃木県 芳賀郡 市貝町 |
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えらぼう 部門 |
企業 |
株式会社スマイリーアース |
循環型環境ストレスフリーを実現したタオル生産プロセスの構築 |
大阪府 泉佐野市 |
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特別賞 |
復興支援賞 |
市民団体 |
網地島ふるさと楽好 |
網地島ふるさと楽好 |
宮城県 石巻市 |
グリーン |
企業 |
株式会社アキュラホーム ウッドストロープロジェクト |
間伐材を活用した「木のストロー」普及活動(ウッドストロープロジェクト) |
東京都 新宿区 |
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セブン‐イレブン記念財団賞 |
学校・教育研究機関 |
熊本県立岱志高等学校理科部 |
荒尾干潟の生物多様性研究とアウトリーチ活動 |
熊本県 荒尾市 |
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SDGs賞 |
学校・教育研究機関 |
愛知商業高校ユネスコクラブ |
ミツバチと未来へ繋ぐ、持続可能なまちづくり~なごや文化のみちミツバチプロジェクトの挑戦~ |
愛知県 名古屋市 |
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審査委員賞 |
企業 |
障害福祉サービス事業所 深谷たんぽぽ |
障害者と共に育む食用薔薇 |
埼玉県 深谷市 |
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学校・教育研究機関 |
登米市立米谷小学校 |
登米市の伝統野菜を育てよう |
宮城県 登米市 |
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市民団体 |
環境ネットワーク「虹」 |
里地里山,里川の生物多様性保全プロジェクト |
福岡県 福津市 |
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企業 |
生物多様性びわ湖ネットワーク |
トンボ100大作戦 ~滋賀のトンボを救え!~ |
滋賀県 |
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市民団体 |
NPO法人気象キャスターネットワーク |
気象キャスターによる写真展「天気のミカタ、自然のミカタ」 |
東京都 台東区 |
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自治体 |
新潟市 |
「みんなの潟学-越後平野における新たな地域学-」の出版 |
新潟県 新潟市 |
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市民団体 |
上西郷川日本一の郷川をめざす会 |
多自然川づくりを通じた生物多様性の保全と地域づくり |
福岡県 福津市 |
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市民団体 |
なごや生物多様性保全活動協議会 |
なごやの生物多様性保全活動 |
愛知県 名古屋市 |
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企業 |
中越パルプ工業株式会社 |
「里山物語」で「国連生物多様性の10年」に取り組み続ける10年間 |
東京都 中央区 |
「生物多様性アクション大賞」特設ページ
※ 各優秀賞・各特別賞の結果についてはこちらから御覧いただけます。
URL: http://5actions.jp/award/result.html
2.本件に関する問合せ先
(一般の方)
生物多様性アクション大賞事務局 担当:間辺(まべ)
Tel: 03-5256-6770
E-mail: award@cepajapan.org
(報道関係の方)
生物多様性アクション大賞 広報事務局 (サンカルパ内)担当:梶原 (かじわら)
E-mail: press@cepajapan.org
【参考】
○国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)
2011年から2020年までの10年間は、国連の定めた「国連生物多様性の10年」(UNDB:United Nations Decade on Biodiversity)です。生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)(2010.10愛知県名古屋市)で採択された世界目標である「愛知目標」の達成に貢献するため、国際社会のあらゆるセクターが連携して生物多様性の問題に取り組むこととされています。
これを受け、愛知目標の達成を目指し、国内のあらゆるセクターの参画と連携を促進し、生物多様性の保全と持続可能な利用に関する取組を推進するため、「国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)」が平成23年 (2011年)9月に設立されました。
(ウェブサイト)http://undb.jp/
(Facebookページ)https://www.facebook.com/UNDBJ
○生物多様性アクション大賞
「国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)」が推進している「MY行動宣言5つのアクション(たべよう、ふれよう、つたえよう、まもろう、えらぼう)」を参考に、5つのアクションに即した活動を表彰するものです。
全国各地で行われている5つのアクションに貢献する団体・個人の取組を表彰し、積極的な広報を行うことにより、生物多様性の主流化を目指します。活動規模の大小を問わず、あらゆるセクターに「生物多様性の自分ごと化」を促し、「国連生物多様性の10年」の広報・教育・普及啓発活動の一つとして、またCOP10で採択された「愛知目標」達成の一助として実施しています。
本年度は、全国から総数91の優れた活動の応募がありました。
(ウェブサイト)http://5actions.jp/award/index.html
・審査員は以下の10名
渡辺綱男(IUCN日本委員会 会長)※審査委員長
三輪 隆((株)竹中工務店 技術研究所 リサーチフェロー)
小野弘人((一社)セブン-イレブン記念財団 地域活動支援事業マネージャー)
沖 修司((公社)国土緑化推進機構 専務理事)
川廷昌弘((一社)CEPAジャパン 代表理事)
坂田昌子(UNDB市民ネットワーク 代表)
道家哲平((公財)日本自然保護協会 経営企画部 副部長)
星野智子((一社)環境パートナーシップ会議 副代表理事)
農林水産省 大臣官房 政策課 環境政策室長
環境省 自然環境局 自然環境計画課 生物多様性主流化室長
連絡先
環境省自然環境局自然環境計画課生物多様性主流化室
- 代表03-3581-3351
- 直通03-5521-8150
- 室長山本 泰生(内線 6661)
- 室長補佐槙島 みどり(内線 6666)
- 担当舟田 成登(内線 6668)