G20持続可能な成長のためのエネルギー転換と地球環境に関する関係閣僚会合(結果)
6月15日、辻外務大臣政務官は、長野県軽井沢町にて開催されたG20持続可能な成長のためのエネルギー転換と地球環境に関する関係閣僚会合に出席するとともに、各国要人との会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
1 会合概要
(1)今次会合は,G20として初となるエネルギー大臣と環境大臣が一堂に会する閣僚会合として開催され,世耕弘成経済産業大臣と原田義昭環境大臣が共同議長を務めました。
(2)今次会合では,「環境と成長の好循環」の実現に向けたイノベーションの促進等について議論が行われ,成果文書としてコミュニケ及びその附属文書が発出されました。これらの成果文書は,本年6月28日~29日に開催予定のG20大阪サミットに提出される予定です。
(3)今次会合の詳細及び成果文書につきましては,経済産業省別ウィンドウで開く及び環境省別ウィンドウで開くのページをご参照ください。
2 G20持続可能な成長のためのエネルギー転換と地球環境に関する関係閣僚会合への辻外務大臣政務官の出席
辻外務大臣政務官は,15日に行われたエネルギーに関するセッションに,議長である世耕経済産業大臣と共に議長国の立場で出席しました。辻外務大臣政務官は,世耕経済産業大臣からの冒頭発言に続ける形で,13日にホルムズ海峡付近で発生した船舶への攻撃事案について許されるものではなく深刻に受け止めており,関係国と緊密に協力して情報収集と航行の安全確保に努める旨述べた後,G20でのエネルギー協力及びエネルギー・アクセス向上の重要性に関する発言(英語(PDF)別ウィンドウで開く/仮訳(PDF)別ウィンドウで開く)を行いました。
3 辻外務大臣政務官と各国・機関要人との会談
(1)ルフェーブル・カナダ天然資源大臣政務官との会談
ポール・ルフェーブル・カナダ天然資源大臣政務官(Mr. Paul Lefebvre, Parliamentary Secretary to the Minister of Natural Resources)との会談において,辻外務大臣政務官は,日加エネルギー協力の強化について,当局間での政策対話のための覚書署名を歓迎するとともに,日系企業が参画するLNG事業等への円滑な実施に向けた支援等を要請しました。
これに対し,ルフェーブル大臣政務官から,日加二国間においてエネルギー関連の様々な分野で協力が進展していることは喜ばしく,今後とも更に協力関係を強化していきたい旨述べました。
(2)ビロル国際エネルギー機関(IEA)事務局長との会談
ファティ・ビロルIEA事務局長(Dr.Fatih Birol, Executive Director of IEA)との会談において,辻外務大臣政務官は,日・IEA関係を一層強化したい旨述べ,IEAが世界のエネルギー安全保障を確保する上で引き続き重要な役割を果たすことを期待する旨述べました。
これに対し,ビロル事務局長から,IEAと非IEAメンバー国との関係強化に向けた議論へのIEA理事会議長としての大江博OECD代表部大使の貢献に対する謝意を述べました。
(3)ラ・カメラ国際再生可能エネルギー機関(IRENA)事務局長との会談
フランチェスコ・ラ・カメラIRENA事務局長(Mr. Francesco La Camera,Director General of IRENA)との会談において,辻外務大臣政務官は,同氏のIRENA事務局長への就任に祝意を表明するとともに,世界の再生可能エネルギー普及加速に向けて日本とIRENAが共に取り組んでいくことへの期待を述べました。また,本年8月の第7回アフリカ開発会議(TICAD7)や「福島新エネ社会構想」に基づく取組についても紹介しました。
これに対し,ラ・カメラ事務局長から,世界では再生可能エネルギー活用の気運が一層高まっているとした上で,日本との間で一層協力を強化したい旨述べました。
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