【参加報告】環境広場さっぽろ2018
6月23日(土)、24日(日)「環境広場さっぽろ2018」が開催されました。
「環境広場さっぽろ」は、様々な企業や団体の環境に関する取り組みなどを学ぶことができるイベントで、1998年から札幌市が実施しています。
今から10年前の2008年6月25日、札幌市は「環境首都・札幌」を宣言。これは、気候変動や資源不足など、深刻化する地球環境問題に対し、市民一人ひとりがこれまで以上に取り組んでいく決意を示し、率先して取り組んでいくことを目指したものです。今年は宣言から10周年の節目であることから、これまで以上に規模を拡大して札幌ドームで開催されました。
概要
■日時
2018年6月23日(土)~24日(日)
■会場
札幌ドーム(札幌市豊平区羊ヶ丘1番地)
■主催等
主催:札幌市
特別協力:株式会社アドバコム
内容
会場は「環境ゾーン」「職業体験ゾーン」「スポーツゾーン」「屋外ゾーン」の4つに分かれ、全部で150以上のブースが開設されていました。どのブースも、来場者が楽しめるように、身近な問題に関連付けた環境のクイズや木工教室など、楽しくて勉強になる企画が実施されていました。EPO北海道は、環境省北海道地方環境事務所のブースにリーフレットを配置させていただきました。
「持続可能な開発目標(SDGs)」に関する講演も実施されました。「Think Future SDGs Project」のブースでは、札幌市によるSDGsの解説や、市立札幌開成中等教育学校によるSDGsと関連する活動の発表がありました。イベント2日目には、2018年6月15日に「SDGs未来都市」に選出された道内自治体(北海道・札幌市・ニセコ町・下川町)によるステージでのトークイベントが実施されました。トークイベントの司会は、EPO北海道の大崎が務めました。
※「SDGs未来都市」とは、持続可能な開発目標(SDGs)推進の一環で、持続可能なまちづくりをしていると内閣府地方創生推進事務局に認められた自治体のことです。また、特に先導的な取組10事業を「自治体SDGsモデル事業」として選定されています。
・SDGs未来都市及び自治体SDGsモデル事業の選定について
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/kankyo/teian/sdgs_sentei.html
ロケットを開発した株式会社植松電機(赤平市)の植松努社長のお話もありました。ロケット開発は失敗の連続だったお話をふまえて「夢を持つこと」や「失敗を恐れず取り組むこと」のお話があり、多くの子どもが熱心に耳を傾けていました。その後、モデルロケット発射見学も行われました。
野外には、パトカーや災害対策車などの「はたらくクルマ」が多数紹介されていました。特に注目を集めていたのは、荷箱内部の様子やごみを巻き込む回転パネルの仕組みが見えるよう改装した札幌市のスケルトン型ごみ収集車「GO!ミエール号」です。回転パネルにごみ袋を入れる体験をする親子連れが集まり、普段見られないごみ収集車の内部の動きを見て驚く声が多く上がっていました。
環境広場さっぽろでは、子どもから大人まで、多様な参加者が楽しみつつ環境を学んでいる様子が伝わりました。こうしたイベントへの参加をきっかけとして、そこで得た学びを仕事に活かしたり、実際に自然と触れ合う人が増え、持続可能な社会づくりにつながることを願います。EPO北海道は情報発信などにより、そうした変化をもたらす機会をより多く提供していきたいと思います(渡辺)。