北海道地方ESD活動支援センター

【開催報告】ESD推進ネットワーク北海道地方フォーラム

近年、学習指導要領の改訂や国際的な動向により、教育旅行にSDGsの要素を組み込むニーズが高まっています。このフォーラムでは「持続可能な地域づくりと教育旅行」をテーマに、SDGs未来都市に選定され、持続可能な地域づくりに先進的に取り組んでいるニセコ町において、まちづくりと教育旅行がどのように連動しているのか、情報提供いただき、道内各地域でどのように推進していくことができるか、ご参加の皆さんと意見交換を行いました。

開催概要

[日時] 2022年1月24日(月)14:00~16:30
[開催形態] オンライン会議システム「zoom」を使用
[参加対象] 地域ESD活動実践者、教育旅行関係者、興味のある方
[参加者] 53人(関係者含む)
[主催] 北海道地方ESD活動支援センター(環境省北海道環境パートナーシップオフィス)

内容

・基調報告「SDGs未来都市ニセコ町のいまと教育旅行」
  ニセコ町企画環境課SDGs担当(地域おこし協力隊) 寺地 高志氏
  株式会社ニセコリゾート観光協会 マネージャー 小野寺 美佳氏
 講演の様子はこちらから(YouTube)
 https://www.youtube.com/watch?v=WTOA7rW2IQI
・パネルディスカッション
 「どのように持続可能な地域づくりと教育旅行をつなげるか」
  ニセコ町企画環境課SDGs担当(地域おこし協力隊) 寺地 高志氏
  株式会社ニセコリゾート観光協会 マネージャー 小野寺 美佳氏
  三笠ジオパーク推進協議会事務局 事務局長 下村 圭氏
  NPO法人北海道エコビレッジ推進プロジェクト 理事長 坂本 純科氏
・意見交換
 オンラインで小グループに分かれて、講演とパネルディスカッションを通じて考えた持続可能な社会づくりと教育旅行の関わりについて、意見交換を行いました。

参加者からの声(抜粋)

・事例紹介の中でロゲイニングの取り組み紹介がありました。すぐ実践できそうなプログムで参考になりました。

・教育旅行のガイドもしています。このところ、SDGs視点で話しをして欲しいとの依頼が増えました。
ニセコ町さんや坂本さんの様に、今までやって来たことがSDGsだっただけ。そんな風に説得力のある取り組みは出来ていないのが現状です。色々お話を伺い、改めて、ガイドたちがSDGsについて学ぶべきだと感じました。実際には減災文化を伝えているので、SDGsとの関連を意識づけるところからなのかと思っています。

・視察受け入れと地域参加を組み合わせる取り組み。できれば、地域の同年代も巻き込むと面白さが増すかもしれません。

 

SDGsがかなり浸透してきた今、SDGsを組み込んだ教育旅行のニーズが高まっています。SDGsに対する依頼者の感覚や理解は脇においても、提供者の「やってる風」ではない地域の持続可能性も視野に入れた本質的な取り組みが重要になります。パネルディスカッションでは利用者、提供者、受け入れ側の三方にとっての持続可能なメリットに関する話も度々話題に上がりました。

今回の講演やパネルディスカッションを通して、持続可能性や教育旅行のあり方について見直す機会になりました。参加者の皆さんの取り組みを進歩させるきっかけになれば幸いです。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。