働き方改革とCO2削減等の両立を応援する取組を開始します
1.背景・概要
働き方改革とCO2削減(地球温暖化対策)は、いずれも政府の最重要課題です。
テレワークなどのICTを活用した柔軟な働き方は、移動に伴うCO2排出量の削減やペーパーレス化等の環境保全効果も期待されています。また、企業が社内外の課題と向き合いながら、主体的・積極的に業務のあり方を見直すという点でも、CO2削減等に取り組む環境経営は、働き方改革が目指す労働生産性の向上に向けた取組と軌を一にしています。
また、SDGS(持続可能な開発目標)は、これらを含む環境・経済・社会の諸課題について世界共通の17の目標を設定し、相互の連関を意識しながら取り組むための指針であり、各国においてそれを社会実装していくことが求められています。
こうした背景から、働き方改革やCO2削減等の両立に取り組む企業を応援するため、環境省では、厚生労働省と連携しつつ、次のような取組を開始します。
2.具体的取組
(1)環境省の取組
〇働き方改革がCO2削減につながることを「見える化」するため、テレワークや長時間労働削減の取組によるCO2削減効果を簡易に算定できるツール(以下「算定ツール」という。)を作成しました。
〇ビジネスの世界での共通言語になりつつあるSDGSについて、中小事業者を含め、企業経営に取り入れることを促進するため、「すべての企業が持続的に発展するために―持続可能な開発目標(SDGS)活用ガイド―」(以下「SDGS活用ガイド」という。)を作成しました。(6月28日公表)
〇算定ツール及びSDGS活用ガイドについて、エコアクション21認証・登録事業者(約8000事業者)等に活用を促します。
〇働き方改革に関する制度について、エコアクション21認証・登録制度のHPにリンクを設けるとともに、同制度の審査員の知識習得等を図り、エコアクション21認証・登録事業者に対する助言等を行います。
(2)厚生労働省との連携
〇「職場情報総合サイト」(9月末オープン予定)において、エコアクション21認証・登録制度や算定ツール、SDGS活用ガイドについてリンクを設けます。
〇「働き方改革推進支援センター」(各都道府県に設置)等において広報を行います。
〇今後開催する働き方改革に関する制度研修に、エコアクション21の審査員を参加させ、知識習得を支援します。
(3)将来的に
○算定ツール及びSDGS活用ガイドについて活用してもらうことで、働き方改革とCO2削減はつながっていること、職場でできるCO2削減はまだまだあること等について新たな気づきがあると考えられます。
○そういった現場からの声も吸い上げながら、更なる普及展開策を検討していきます。
添付資料
- (別添1)働き方改革とCO2削減等の両立に向けて [PDF 1.4 MB]
- (別添2)「働き方改革によるCO2削減効果」簡易算定ツール [PDF 434 KB]
- (別添3)「すべての企業が持続的に発展するために―持続可能な開発目標(SDGS)活用ガイド)―」 [PDF 2.9 MB]
- 連絡先
- 環境省大臣官房総合政策課政策評価室
代表 03-3581-3351
直通 03-5521-8326
室長 吉野 議章 (内線6051)環境省大臣官房環境経済課(簡易算定ツール関係)
直通 03-5521-8229
課長 奥山 祐矢 (内線6260)
課長補 菅生 直美 (内線6263)環境省大臣官房環境経済課民間活動支援室(SDGS活用ガイド関係)
直通 03-3406-5181
室長 佐藤 隆史
室長補佐 長谷川 学