気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第52回総会の結果について
1.概 要
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第52回総会が、2020年2月24日(月)から28日(金)にかけて、パリ(フランス)において開催されました。今次総会では、IPCC第6次統合報告書のアウトライン(章立て等)が合意されました(別紙参照)。
■ 日時
2020年2月24日(月)から28日(金)までの5日間
■ 開催地
パリ(フランス)
■ 出席者
各国政府の代表、世界気象機関(WMO)、国連環境計画(UNEP)、気候変動枠組条約(UNFCCC)等の国際機関等の関係者が出席しました。我が国からは、文部科学省、林野庁、経済産業省、気象庁、環境省などから計16名出席しました。
2.IPCC第6次評価報告書及び統合報告書について
IPCC第41回総会(2015年2月)において、第6次評価報告書(AR6)及びその統合報告書は、第5次評価とサイクルと同様、5~7年の間に作成すること、18ヶ月以内にすべての評価報告書(第1、第2、第3作業部会報告書)を公表することなどが決定されました。
第1、第2、第3作業部会評価報告書は、それぞれ以下の対象を扱います。統合報告書はこれら3つの評価報告書の知見をまとめたものとなります。
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第1作業部会(WG1)評価報告書- 自然科学的根拠
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第2作業部会(WG2)評価報告書- 影響・適応・脆弱性
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第3作業部会(WG3)評価報告書- 気候変動の緩和
3つの評価報告書のアウトラインは、第46回総会(2017年9月)で合意されており(http://www.env.go.jp/press/104551.html)、それぞれ第54回総会(2021年4月予定)、第56回総会(2021年10月予定)、第55回総会(2021年9月予定)にて承認・受諾される予定です。
今次総会で合意された統合報告書のアウトラインについては、別紙を参照ください。統合報告書は、第57回総会(2022年5月予定)にて承認・受諾される予定です。
3.次回総会の予定
第53回総会は2020年10月6日(火)から10月10日(土)に、ナイロビ(ケニア)において開催される予定です(議題未定)。
参考
IPCCとは
◆国連環境計画(UNEP)及び世界気象機関(WMO)により1988年に設立された政府間機関。
◆報告書の作成には、世界各国の研究者数千名が参加。
◆地球温暖化に関する科学的・技術的・社会経済的な見地から包括的な評価を政策決定者等に提供。
◆総会においては、成果物である報告書の承認、今後の活動方針の検討等が行われる。
◆総会の下、第1作業部会(自然科学的根拠)、第2作業部会(影響・適応・脆弱性)、第3作業部会(緩和策)、インベントリ・タスクフォース(排出量算定方法の開発・改善を担う)が置かれている。
IPCC評価報告書
◆これまで5回(第5次評価報告書(AR5)は2013-2014年公開)にわたり評価報告書を作成・公表。
◆国際交渉、各国の政策決定の基礎となる科学的知見を提供してきた。
◆現在第6次評価報告書(AR6)公表に向けた作業が進行中。
添付資料
連絡先
環境省地球環境局総務課脱炭素化イノベーション研究調査室
- 代表03-3581-3351
- 直通03-5521-8247
- 室長吉川 圭子(内線 6730)
- 室長補佐長谷 代子(内線 7761)
- 担当須藤 大地(内線 6732)