野生鳥獣による被害調査結果について (令和元年度分)
令和元年度の野生鳥獣(海獣類を除く)による農林水産業被害状況について、市町村からの報告を取りまとめました。
1 概況
(1) 野生鳥獣による被害金額は47億円で、前年度に比べ1億7千万円減少しています。(対前年比 4%減少)
(2) 鳥獣別による被害金額は、エゾシカが38億0千万円(前年38億6千万円)、次いでカラス類が3億2千万円(前年3億5千万円)、ヒグマが2億2千万円(前年2億3千万円)、キツネが1億2千万円(前年1億6千万円)、アライグマが1億2千万円(前年1億4千万円)となっています。
2 エゾシカ関係
(1) 農林業被害では、全体の8割がエゾシカによるものであり、国の交付金等を活用し捕獲活動や侵入防止柵の整備など総合的な対策により、被害金額は、平成23年度の64億円をピークに年々減少し、現在は4割程度減少しているが、令和元年度は30年度に比べやや減少の38億円となった。
(2) 振興局別の農林業被害金額は、7振興局で減少しているものの、後志、胆振、日高、渡島、留萌、宗谷、十勝では増加となった。なお、被害金額の多い上位3振興局は、釧路が11億3千万円、十勝が4億8千万円、日高が4億6千万円となっている。
(3) 作物別の農林業被害金額は、牧草が18億4千万円で全体の5割で、次いで水稲、ビート、デントコーン、ばれいしょ、根菜類の順となった。水稲、小豆、葉茎菜類で被害額が増加している。
3 資料はこちら 野生鳥獣被害調査結果(令和元年度分)