EPO活動情報

【参加報告】環境プラザリニューアル記念交流ワークショップ

 2018年2月13日(火)に、札幌市環境プラザにて、リニューアル記念交流ワークショップが開催されました。

 環境プラザの今回のリニューアルに先立ち、展示更新コンセプトや展示手法、演出方法の方針を作成するため、施設利用者や環境教育・環境保全関係者等を対象としたヒアリング、ワークショップ、アンケートが行われています。そこで寄せられた意見を踏まえて行われたこの改装で、どこがどのように変わったのか、そして、今後どのように活用していけるのか。活発な意見交換が行われました。

 

概要

日時:2018年2月13日(火) 18:30~20:00

場所:札幌市環境プラザ 展示コーナー(札幌市)

次第:

1 開会

2 展示更新の紹介

3 展示コーナー活用アイデアワークショップ

4 閉会

主催:札幌市

 

内容

4つのコンセプト

 今回の改装を行うに当たって設定された4つのコンセプトが説明されました。

「入口」

 「環境首都さっぽろのどこでもドア」「きっかけ」「入口の場」「火をつけて送り出す」「次の一歩」等の意味が込められています。

「つながる」

 「行動につながる」「各展示がつながる」「他の施設とつながる」「来場者とつながる」「団体・企業とつながる」「札幌市政とつながる」「情報と(が)つながる」「知識・知恵につながる」等の意味が込められています。

「動く」

 「発見」「わかる」「気づく」「疑問が生まれる」「好奇心」「意見」「気になる」「行動する」など「心が動く」ことや、「可動」など「展示物が動く」ことの意味が込められています。

「変わる」

 「人数によって変わる」「季節によって変わる」「対象の年齢や興味、背景・属性によって変わる」「時代によってかわる」「社会情勢によってかわる」「可動」「融通性」等、「変化に対応できる」という意味が込められています。

 

この後、実際のリニューアル内容の説明を受けながら見学しました。

 

リニューアル内容

タッチパネル

 タッチモニターボックスが入口付近に新設されました。画面上の興味がある分野にタッチすると、展示場所が案内されます。表示される二次元コードを読み込むことで、札幌市にある関連施設の紹介も見ることができる、環境プラザの「入口」機能の一つです。何を見るか決まっていない場合、ルーレットにより選ぶこともできます。思わぬ発見があるかもしれません。

SDGsパネル

 プラザの象徴的な展示である地球儀。その周りの説明パネルが一新されました。パネルには持続可能な開発目標(SDGs)アイコンが加えられ、環境課題がSDGsの何につながっているかが一目で分かるようになっています。

スクリーン

 大きなスクリーンとプロジェクターが地球儀近くに新設されました。プレゼンテーションや動画等を見ることができるようになっています。施設見学の際に説明タイムを組み込むときにも使いどころとなりそうです。

巨大ホワイトボード

 大きなホワイトボードが新設されました。この日は、世界や日本の地図マグネットが貼られていました。子どものアイデアをのびのび表現することやゲーム形式の授業などに利用できそうです。

可動

 これまで中央にあった書棚は壁脇に移動しました。据え置き型だったテーブルや、タウンスタジオのジオラマ等は、配置を調節できるようになりました。これにより、広々とスペースを使うことが可能となりました。仕切りを天井から下ろしてスペースを区切ることもできるので、大人数の1グループにも少人数の2グループにも対応できます。展示更新のメインコンセプトの一つ「動く」により空間の使い方がぐっと広がりました。また、ポスターレールも設置されました。成果物の発表やパネル展示の企画などに使うことができます。

 

意見交換

 リニューアルした札幌市環境プラザの活用方法について意見交換を実施しました。「カフェを開き、いろいろな団体がつながる機会を設ける」「スクリーンを使った上映会を行う」「ピクチャーレールを使った季節ごとのポスター展の実施」「スペースを広く使ったアクティビティ」「ホワイトボードを使ったパズル」「会議スペースとして活用」「企業の展示場とする」「ホワイトボードを活用して電気の流れを表現する」「ホワイトボードに子どもが落書きできるイベントの実施」「地図以外のマグネットをホワイトボードに貼り付けて学習する」等々のアイデアが出されました。

 これからどのように使っていくかは、アイデア次第。札幌市環境プラザでは現在利用申請書を準備中とのことです。

 使いやすくなった札幌市環境プラザに、皆さんぜひ足をお運びください(渡辺)

札幌市環境プラザ http://www.kankyo.sl-plaza.jp/