【開催報告】北海道メジャーグループ・プロジェクト2020 ユースグループミーティング(オンライン 10/15~)
チーム「北海道メジャーグループプロジェクト2020」主幹団体:北海道地方ESD活動支援センター、さっぽろ自由学校「遊」)では、北海道の持続可能な社会づくりのために「誰一人取り残さない」ことを目指し SDGs の達成年である2030年の北海道の未来像を探る成果を社会に発信していくために、現在、本プロジェクトでは計9つのグループで、未来と今を考える対話を行っています。
北海道地方ESD活動支援センターではそのうちの1つであるユース(子ども・若者)グループミーティングを開催しましたので、報告します。
概要
開催日程
第1回 10月15日(木) 19:00~20:30 「今までモヤっとしてきたことは?」
第2回 10月22日(木) 19:00~20:30 「それって理不尽じゃん」と思ったことはありますか。
第3回 10月29日(木) 19:00~20:30 あなたが、「自分に対して」見て見ぬふりをしてきたものはありましたか。
第4回 11月5日 (木) 19:00~20:30 何をするための自信が足りなかったんだろう?
第5回 11月12日(木) 19:00~20:30 今まで話したことをふまえて、自分たちはどうすればいい?
[開催方法]オンライン(Web会議システム「Zoom」を使用)
[参加者]道内外の高校生~社会人 合計16人
[主催]北海道地方ESD活動支援センター
[協力]札幌市
内容
以下の3つの問い(※国連創設 75 周年「未来に関する対話」プロジェクトから)について考えながら、ユースが望む未来を自ら模索する全5回のミーティングです。
・私たちはどのような未来を作りたいのか
・それを実現できるめどは立っているか
・そのギャップを埋めるためにはどのような行動が必要か
進行:長谷川 友子(任意団体「話をしよう」代表)
1998年生まれ、江別市出身。参加型リーダーシップトレーニング「Art of Hosting 2019 札幌」(主催:[一社]サステナビリティ・ダイアログ(SDI))等への参加を通じて、協働のための対話の場づくりの重要性を認識し、2020年4月に任意団体「話をしよう」を設立。全国各地の大学生や社会人を対象としたオンラインワークショップを開催し、対話の場を通じたコミュニティを広げている。5月からはSDIへのインターンシップを行いながら、様々なワークショップや札幌市が主催する「みんなの気候変動SDGsゼミ・ワークショップ」等のスタッフとして活動している。
グループミーティングの様子
3つの問いについて話そうとしましたが、事前調査の段階で多くのユースが未来について考えることが困難であることがわかりました。
そこで、ミーティングでは、ユースが今どんな状況にあるのかを、それぞれの経験をもとに、主観的に話すことから始めました。対話の過程では、長谷川氏によって発言を促すのではなく、沈黙を受け入れるファシリテートで参加者が本心で話せる場づくりが行われました。
特に、第3回では、ストリートリオというワークショップの手法によって違う分野で活動していても「自信がない」といった漠然とした共通の不安が言語化されましたが、これを参加者間で共有できたことにより安心が生まれ、最終回では自らの課題解決に向けた具体的な行動について考え始めることができるようになりました。
参加者からは、「こういったまじめな話は普段一緒にいる友達とはできない。もっとこんな話ができる場所が増えたらいいな」といった声が聴かれました。
ユースグループミーティングで話されたことは3つの問いの答えの形に成形し、全体ミーティングで発表されます。