北海道地方ESD活動支援センター

【開催報告】先進的なSDGs・ESD授業実践に関わる意見交換会

 本意見交換会では、授業の中ですでにSDGs・ESDを実践する教員の方を対象に、SDGs・ESDの授業実践について情報共有を行い、取り組みのポイントや課題を探りました。

開催概要

開催日時:2019年1月10日(木)17:30~19:30

開催場所:北海道環境サポートセンター(札幌市中央区北4条西4丁目 伊藤・加藤ビル4階)

参加者:小学校教員4名

主 催:北海道地方ESD活動支援センター

内 容:

(1)開会

(2)情報共有

  • 各学校におけるESD・SDGsの取り組み

   ・実践内容   ・課題   ・質疑

(3)意見交換

(4)閉会

 

意見交換におけるポイント

ESDの取り組みや課題

  • ユネスコスクールへの赴任や外部の方との交流からESDに関りを持った
  • ESDという言葉は学校にない(馴染みにくい)が、普段の取り組みと変わらない。未来永劫続くといいこと、学びを実生活で実践すること、身近なことから世界のつながりをみること等ESDの考え方を子ども達に伝えていきたい
  • 子ども達が学びを生活の中で実践するために問いかけたり、考える場をつくって意識づけをすることが先生の役割。これは教育の原点である。ただし、先生によって意識の差があるように思うので、研修の機会等をとおして意識することが必要か
  • 先生が子ども達の実践まで見えないため、実践の成果を子ども達にどのようにフィードバックしていくのかが課題。
  • ESDカレンダーの作成により、教科間やESDとのつながりを可視化、先生方がESDを意識した授業の展開ができた。一方で作業時間の確保、先生方に取り組みを理解してもらうまで苦労した
  • 総合的な学習の時間や外国語でESDが取り組みやすいが、教科の中にESDを導入していくべき
  • 小学校は子ども達の素地を育てることが役割であるが、ESDの能力・資質において、批判的に考える力、コミュニケーション力、つながりの捉え方は弱いと感じる。
  • ESDの視点が入った学校長のビジョンがあると先生方の意識が変わる可能性がある。
  • 新学習指導要領の策定過程でESDは落ちたが、プログラミングは位置づいた。プログラミングは親の関心も高く、子ども達の授業に対する集中力も高かった。

SDGsとESD

  • SDGsは国際理解等限られた場面でしか見聞きしない
  • SDGsとESDの認知度は圧倒的にSDGsが高い。ESDからSDGsにという声を聞くが、目標と教育は別物。SDGs4.7にESDの記載があり、教育の大前提である
  • 授業の目標達成のために有効な導入・分野の整理ツールとしてSDGsを切り口にした何かはあるといい

 

 参加いただいた先生からESDに関わる国の動きから現場の声まで様々なご意見をだしていただきました!ありがとうございました。北海道地方ESD活動支援センターでは、ここにある課題を少しでも解決できるように取り組んで参ります(大崎)