令和３年度予算案における環境保全経費の概要について
令和３年度予算案における環境保全経費の総額は、１兆6,049億円でした。
１ 環境保全経費とは
環境省では、政府の経費のうち、地球環境の保全、公害の防止並びに自然環境の保護及び整備その他の環境の保全に関する経費を、環境保全経費として毎年取りまとめを行っています。今般、令和３年度予算案における環境保全経費を、以下のとおり取りまとめました。
２ 令和３年度予算案における環境保全経費の総額
令和３年度： １兆6,049億円（対前年度比▲3,853億円）
令和２年度： １兆9,902億円
３ 令和３年度予算案における環境保全経費の施策体系別内訳及び主な施策
（括弧内の金額は令和２年度当初予算額、対前年度増減額）
（１）地球環境の保全・・・・・・・・・・・・5,408億円 （5,841億円）【▲433億円】
○エネルギー使用合理化設備導入促進等対策費補助金【経済産業省】、森林環境保全整備事業【農林水産省ほか】、脱炭素でレジリエントかつ快適な地域とライフスタイルの創造【環境省】等
（２）生物多様性の保全及び持続可能な利用・・1,546億円 （1,768億円）【 ▲222億円】
○水源林造成事業【農林水産省】、国営公園維持管理費等【国土交通省】、自然公園等事業費【環境省】等
（３）循環型社会の形成・・・・・・・・・・・674億円 （1,120億円）【 ▲446億円】
○循環型社会形成推進交付金【環境省】、PCB廃棄物処理設備のPCB除去・原状回復事業費【環境省】、廃棄物処理施設整備費補助【環境省】等
（４）水環境、土壌環境、地盤環境、海洋環境の保全・・・1,175億円 (1,106億円）【 ＋69億円】
○農村地域資源維持・継承等対策経費【農林水産省】、適正な汚水処理の確保等のための下水道事業に必要な経費【国土交通省】、海洋保全対策費【環境省】等
（５）大気環境の保全・・・・・・・・・・・・1,737億円 （1,750億円）【 ▲13億円】
○交通安全施設等整備費補助【警察庁】、地域交通のグリーン化に向けた次世代自動車の普及促進【国土交通省】、微小粒子状物質（PM2.5）等総合対策費【環境省】等
（６）包括的な化学物質対策・・・・・・・・57億円 （ 50億円）【 ＋7億円】
○食品安全確保調査等事業委託費【農林水産省】、化学物質規制対策事業【経済産業省】、化学物質環境実態調査費【環境省】等
（７）放射性物質による環境汚染の防止・・・・3,945億円 （6,758億円）【▲2,813億円】
○中間貯蔵施設の整備等【環境省】、特定復興再生拠点整備事業【環境省】、放射性物質汚染廃棄物処理事業等【環境省】等
（８）各種施策の基盤となる施策等・・・・・・ 1,507億円 （1,508億円）【 ▲1億円】
※ 各内訳は億円単位に四捨五入したため、総額等とは一致しない場合があります。
※ 複数の施策体系の区分に該当する経費については、主要区分により集計を行っています。
４ 令和３年度予算案における環境保全経費の主な特徴
「放射性物質による環境汚染の防止」の区分において、中間貯蔵施設事業を切れ目なく実施できるよう、今年度予算に次の工事を発注するための費用を計上していたこと等により減額となりました。
添付資料
連絡先
- 代表03‐3581‐3351
- 直通03-5521-9265
- 計画官岡村 幸代（内線 6227）
- 課長補佐大久保 千明（内線 6224）
- 担当関 智弘（内線 7224）
関連情報
過去の報道発表資料
- 令和2年12月1日
- 令和３年度概算要求時における環境保全経費の取りまとめについて