行政(その他)の環境情報

「電気自動車を活用した持続可能なまちづくりに関する包括連携協定」について(ニセコ町、倶知安町、蘭越町ほか)

 蘭越町・ニセコ町・倶知安町と日産自動車株式会社・北海道日産自動車株式会社・札幌日産自動車株式会社・日産プリンス札幌販売株式会社の7者は、令和4年2月18日に「電気自動車を活用した持続可能なまちづくりに関する包括連携協定」を締結しました。
 本協定は、蘭越町・ニセコ町・倶知安町によるニセコ観光圏地域における電気自動車(EV)の普及と活用を促進することにより、地域での温室効果ガスの削減、暮らしやすさの向上、コミュニティの活性化、災害対策の強化、観光地の魅力向上等の地域課題の解決に取り組むことを目的に締結されました。
 また、蘭越町・ニセコ町・倶知安町で災害による停電が発生した際、日産の販売会社から貸与する電気自動車(EV)「日産リーフ」を電力源とした災害時の電力供給体制の構築と、EVの「走る蓄電池」としての価値の普及などの取り組みを含むものです。
EV連携協定調印式

経緯・背景

 蘭越町・ニセコ町・倶知安町は、環境対策や防災対策に取組んでいるほか、持続可能で強靭なまちづくりを目指し、SDGsの推進にも積極的に取り組んでいます。
 ニセコ町は、2018年に「SDGs未来都市」そして、「自治体SDGsモデル事業」にも選定されており、隣接する、蘭越町、倶知安町と共に、大自然に囲まれた観光地として、環境に配慮した、先進的でサステナブルなまちづくりを推進しています。
 一方、日産自動車は、EVならではの新たな価値やワクワクを提供し続けるとともに、2018年5月より、EVの普及を通じて、環境、災害対策、エネルギーマネジメント、観光、地方での交通課題などの地域課題解決を目指す日本電動化アクション『ブルー・スイッチ』を、全国の自治体や企業、販売会社と共に推進しています。
 また、2030年代早期には、主要市場で投入する新型車すべてを電動車両にすることを宣言、電動化をリードしながら、SDGsの達成やカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを加速しています。
 この日産自動車が推進する『ブルー・スイッチ』と、蘭越町・ニセコ町・倶知安町が推進する環境・防災対策やSDGsの推進の双方の取り組みにお互いが賛同し、本協定の締結を行う運びとなりました。
 

ニセコ町における主な取組

<主な経過・取組>
2001年 まちづくり基本条例(全国初の自治基本条例)
2002年 環境基本計画
2003年 地球温暖化対策実行計画
2004年 環境基本条例
2012年 第5次ニセコ町総合計画 策定 「環境創造都市ニセコ」
     電気自動車(24kw) 1台導入
2013年 環境モデル都市 選定
2015年 プラチナシティ 認定(道内初)
2018年 SDGs未来都市 選定
2019年 電気自動車(62kw) 1台導入
     E-bike 3台導入(また、以前より観光協会で電動スクーターレンタル実施)
     ニセコ町産業まつりで電力提供(飲食店のフライヤー2台の電源利用)、給電デモ実施
       ※パワームーバーは、北海道日産倶知安店より借用
     パワームーバーを防災備品として購入
2020年 ゼロカーボン宣言、気候非常事態宣言(飲食店のフライヤー2台の電源利用)
     ニセコピクニックマルシェで電力提供
2021年 ニセコ町新庁舎(兼防災センター)完成

<町内充電インフラの状況 2022.1現在>
EV充電スタンド 3か所4台(JR駅前温泉施設1箇所、リゾートエリア宿泊施設2か所)

 

一护

電気自動車からの電力供給の様子

町内イベントの際、出展飲食店への電力供給を電気自動車から実施。
災害・停電時においては、走る蓄電池として避難所などに移動し、電力共有を行うことが可能となっている。

主な協定内容

「電気自動車を活用した持続可能なまちづくりに関する包括連携協定」の概要は以下のとおりです。

1.環境対策に関する事項  
・蘭越町・ニセコ町・倶知安町は、温室効果ガスの削減対策、再生可能エネルギーの利用促進等持続可能なまちづくりの取組の一環として、EVの活用及び充電設備の導入、普及に取り組む。
・日産自動車および北海道日産自動車、札幌日産自動車、日産プリンス札幌販売は、上記取り組みについて3町と連携・協力を行うほか、地域の子供たちの環境意識向上のため、「日産わくわくエコスクール」等のイベント実施や環境教育に関しても3町と連携を行う。

2.生活環境の向上、地域コミュニティ対策に関する事項
・蘭越町・ニセコ町・倶知安町は、シェアリングサービスの導入、高齢者等の交通不便者対策等、暮らしやすさの向上、コミュニティの活性化などを目的とし、EVの活用及び充電設備の導入・普及に取り組む。

3. 観光地の魅力向上、活性化に関する事項
・蘭越町・ニセコ町・俱知安町はニセコ観光圏として連携した取り組みについても検討し、地域として  環境負荷の低減と観光地の活性化を図り、持続可能な観光地域づくりを進める。
・日産自動車、北海道日産自動車、札幌日産自動車、日産プリンス札幌販売は、各町及びニセコ観光圏での取り組み等の紹介を積極的に行うとともに、ニセコ観光圏内の充電設備なども周知し、環境に配慮した観光地としての魅力向上に努める。

4. 防災・災害対策に関する事項
・蘭越町・ニセコ町・倶知安町で災害を起因とする停電が発生した際、町が指定する避難所等に、日産の販売会社の店舗に配備している電気自動車(EV)「日産リーフ」を無償で貸与し、EVからの給電により、災害時にも避難所等で継続して電力が供給できる体制を整え、町民の生命及び身体の安全を守る。
・3 町および日産自動車、日産の販売会社は、平常時もEVの普及促進を行うほか、3町のイベントで使用する電力をEVから供給することで、電気自動車の「走る蓄電池」としての活用を町民へ積極的にアピールし、環境・防災意識向上を目指す。

給電デモンストレーションの様子

給電デモンストレーションの様子
このページの情報に関するお問い合わせ先
 
企画環境課
TEL:0136-44-2121
FAX:0136-44-3500

 

引用:https://www.town.niseko.lg.jp/chosei/kankyo/model/ev_kyoutei/