2018年度における地球温暖化対策計画の進捗状況について
2018年度における「地球温暖化対策計画」(平成28年5月13日閣議決定。以下「計画」という。)に掲げられた対策・施策の進捗状況の点検は、計画に定める進捗管理の方法に基づき実施し、地球温暖化対策推進本部として取りまとめるものです。
2.我が国の2018年度における温室効果ガスの総排出量(速報値)
我が国の温室効果ガスの総排出量は、2018年度速報値で、約12億4,400万トン(二酸化炭素換算)であり、前年度比で3.6%減少、2013年度比で11.8%減少、2005年度比で10.0%減少しました。
2018年度の排出量が前年度の排出量と比べて減少した要因としては、冷媒分野におけるオゾン層破壊物質からの代替に伴い、ハイドロフルオロカーボン類(HFCs)の排出量が増加した一方で、太陽光発電・風力発電等の再生可能エネルギーの導入拡大や原子力発電所の再稼働等によるエネルギーの国内供給量に占める非化石燃料の割合の増加等のため、エネルギー起源の二酸化炭素排出量が減少したことなどが挙げられます。
3.対策・施策の進捗状況
計画に掲げられた各対策・施策について、2030年度の目標水準や見込み等に照らした実績等は以下のとおりでした。
① 低炭素社会実行計画の実施(業種数:115)
A. 実績が目標水準を上回る | 56業種 |
B. 実績が基準年度比/BAU比で削減しているが、目標水準を下回る |
51業種 |
C. 実績が目標水準を下回り、かつ、基準年度比/BAU比で増加 | 4業種 |
D. データ未集計(新規策定・目標水準変更・集計方法の見直し等) | 3業種 |
E. 目標未設定 | 1業種 |
② ①以外の対策・施策(対策・施策数:110)
A.このまま取組を続ければ目標水準を上回ると考えられる対策のうち、実績が既に目標水準を上回るもの | 12件 |
B.このまま取組を続ければ目標水準を上回ると考えられる対策(A.を除く) | 15件 |
C.このまま取組を続ければ目標水準と同等程度になると考えられる対策 | 52件 |
D.取組がこのままの場合には目標水準を下回ると考えられる対策 | 26件 |
E.その他定量的なデータが得られないもの等 | 5件 |
4.今後について
今回の点検を踏まえ、今後、以下の取組などを進めます。
① 計画の目標達成に向けては、毎年度の温室効果ガス排出量や今回の点検結果も踏まえ、同計画に掲げられた対策・施策を一層推進していく。
② 計画の進捗状況については、毎年度の温室効果ガス排出量や今回の点検結果も踏まえながら、引き続き、厳格な点検を行う。
③ 計画においては、少なくとも3年ごとに計画に定められた目標及び施策について検討を加え、その結果に基づき、必要に応じて見直すこととされている。そのため、計画策定時からの状況変化等も踏まえ、計画の規定に基づき各府省庁において検討を進めており、①に基づく充実強化等や②に基づく精査の結果等を含めたこれまでの点検の結果を加え、計画の見直しを行っていく。
(参考)地球温暖化対策推進本部の構成
本部長 :内閣総理大臣
副本部長:内閣官房長官、環境大臣、経済産業大臣
本部員 :他のすべての国務大臣
添付資料
連絡先
環境省地球環境局総務課低炭素社会推進室
- 代表03-3581-3351
- 直通03-5521-8244
- 室長木野 修宏(内線 6740)
- 室長補佐清家 裕(内線 6738)
- 担当守田 貴博(内線 6705)
関連情報
過去の報道発表資料
- 平成31年4月1日
- 2017年度における地球温暖化対策計画の進捗状況について
- 平成30年3月30日
- 2016年度における地球温暖化対策計画の進捗状況について