株式会社 北海道フットボールクラブ ~コンサ百年の森づくり~
「コンサ百年の森づくり」では、2004年9月の台風18号によって多大な被害を受けた支笏湖周辺の国有林を復興を目指しています。
この取り組みを通して、子ども達にも森の大切さや役割について知ってもらおうと、小学生向けの「森の教室」を開催。先日、千歳市立緑小学校の子どもたち 64人を対象に「森の教室」が開かれましたので、その様子をご紹介します。
森の大切さを子どもたちに知ってほしい 「森の教室」開催
2010年7月2日(金)、曇り空の中、緑小学校にコンサドーレバスが到着。事前にヤチダモの苗木を“カミネッコン”に準備した小学生たちが、“ドーレくん”が大きく描かれたバスに大はしゃぎで乗り込みます。
植樹場所は、支笏湖の国有林の中にあります。大型バスが通るにはやっとの広さの砂利道を進んでいくと、開けた場所に到着しました。「コンサの森」です。植樹活動を始めて今年で3年目、森の教室は2年目ということです。
到着後に、まずは北海道森林管理局石狩森林管理署の方から、カミネッコンの植え方などが説明されました。「準備してきた紙根っこんのダンボールをチェッ クして、底を押さえながら植樹の場所まで運んで下さい」という言葉を合図に、植樹場所まで移動。
木と一緒に子どもたちの夢も育て!
植 樹は、3人1組になり、1箇所に3本の木をかためて植えます。指定された場所の土を掘り、“紙根っこん”を半分埋めて、土を足で踏み固めました。「もっと 掘った方がいいのかな~」など、ちょっと苦戦しているグループには北海道フットボールクラブの職員の方々がサポートしていました。
植えられたカミネッコンのダンボールをよく見ると、子ども達の夢が書かれていました。「大きく育ちますように!」「~ちゃんとずっと仲良く友達でいられますように」「お金持ちになりますように」などなど。
また、記念樹として「アカエゾマツ」とコンサドーレ札幌にちなんだハマナスの改良新種「コンサレッド」も植樹しました。
森は土砂崩れを防止し、多くの生き物の棲みかとなる
植樹が終わると、石狩森林管理署の職員の方から、森についてお話がありました。(以下、職員の方のお話)
コンサの森は11ヘクタールあります。嵐が来た時に、ここに生えていたマツの木はみんな倒れてしまいました。今回、植樹した木の種類は“ヤチダモ”。3本一緒に植えてもらったのは、競争しあいながら育つと、強くなるからです。
森の木の根が土を抱え込むことで、土砂崩れ防止になる上、森があることでシカやクマなど、いろんな生きものの棲みかとなります。シカの角を持ってきたので、見てみて下さい。帰っても、森の大切さを思い出して下さい。
最後に、小学生から北海道フットボールクラブの皆さんに向けて、感謝の言葉が贈られました。それを受けて、同社専務の岡田さんは「みんなも今日植えたヤチダモの木のように競い合いながら、元気に成長して下さい」と挨拶されました。
北海道唯一のプロサッカーチームであるコンサドーレ札幌。試合以外でも、北海道民と一緒に北海道を盛り上げていこうとする姿勢が「コンサ百年の森づくり」という活動につながっているように感じました。
