気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第47回総会の結果について
1.概要
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第47回総会が、3月13日(火)から16日(金)にかけて、パリ(フランス)において開催されました。今次総会では、IPCC第6次評価報告書本体(第1作業部会報告書、第2作業部会報告書、第3作業部会報告書)の執筆者選定に関する報告が行われた他、パリ協定の下で実施される気候変動対策の進捗確認(グローバルストックテイク)での必要性を踏まえたIPCCの作業の連携等について議論が行われました。また13日には、フランス政府および国際連合教育科学文化機関(UNESCO)主催により、IPCC設立30周年を記念して、これまでの気候変動を巡る科学的知見の歩みを紹介するイベントが開催されました。
◆日時
平成30年3月13日(火)から16日(金)までの4日間
◆開催地
パリ(フランス)
◆出席者
各国政府の代表、世界気象機関(WMO)、国連環境計画(UNEP)、気候変動枠組条約(UNFCCC)等の国際機関等の関係者が出席しました。我が国からは、文部科学省、林野庁、経済産業省、気象庁、環境省などから計13名が出席しました。
2.総会の主な決定事項等
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IPCC第47回総会では、IPCC第6次評価報告書本体(第1作業部会報告書、第2作業部会報告書、第3作業部会報告書)の執筆者選定状況に関する報告が行われました。今後は、執筆者会合、及びそこで作成された草案の専門家/政府査読を経て、IPCC第54回総会(2021年4月)において第1作業部会報告書、IPCC第55回総会(2021年7月)において第3作業部会報告書、IPCC第56回総会(2021年10月)において第2作業部会報告書が承認される予定です。
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パリ協定の下で実施される気候変動対策の進捗確認(グローバルストックテイク)での必要性を踏まえたIPCCの作業の連携については、新たに作業グループを設置し、総会で議論された委託事項(TOR)にしたがって、第49回総会より実質的な活動を進めることが決定されました。
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2019年5月に予定されている第49回総会について、我が国より京都市で開催する意向を表明し、IPCC議長より感謝の意が表されました。
*総会の開催地の決定は、IPCC側での承認プロセスが必要であり、これらの決定までのスケジュールは未定です。
3.次回総会の予定
第48回総会は本年10月1日(月)から5日(金)に、仁川(韓国)において開催される予定です。
- 連絡先
- 環境省地球環境局総務課研究調査室
直通 03-5521-8247
代表 03-3581-3351
室長 木村 正伸 (内線 6730)
室長補佐 長谷 代子 (内線 7761)
担当 加藤 尚 (内線 7761)
関連情報
関連Webページ
過去の報道発表資料
- 平成29年9月15日
- 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第46回総会の結果について
- 平成29年4月4日
- 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第45回総会の結果について