【開催報告】第2次札幌市環境基本計画策定に向けた意見交換会
札幌市の環境保全施策の総合計画である「札幌市環境基本計画」は計画期間が1998年度から2017年度のため、改定に向けた審議が平成27年度から始まりました。第2次札幌市環境基本計画では、2050年に札幌市が目指すべき将来像を描き、その実現に向かって施策をつくることとなっています。将来像とその実現に向けた取り組みを考えるために札幌市民を対象にした3つの意見交換会の場が持たれました。うち2つの場をEPO北海道が札幌市環境局と共催で実施しました。
2つの意見交換会の趣旨は、札幌市民を対象にした「みんなで考えるワークショップ:札幌の環境のこれから」(平成28年9月10日(土)開催、主催:札幌市)の参考意見にすることと、第2次札幌市環境基本計画へ市民意見を反映させることです。簡単ではございますが報告します。
3つの意見交換会を経て、札幌市環境審議会に提出された資料はこちらです。
第2次札幌市環境基本計画策定に向けた意見交換会~実践者と考える2050年の「環境首都・SAPPORO(仮)」~
平成28年8月30日(火)札幌市環境プラザにて、環境の取り組みを実践されている方を対象とした意見交換会を開催しました。最初に札幌市の環境に関わる現状と課題、将来予測について情報提供いただき、その後、NPOファシリテーションきたのわ代表の宮本奏さんの進行の元、4つテーマ「低炭素なまち」「エネルギー有効活用のまち」「循環型のまち」「自然と共生したまち」ごとに、2050年の札幌市の将来像とその実現に向けた取り組みについて意見交換しました。各テーブルには、意見交換会を促進させるためにテーブルファシリテーターとして、NPOファシリテーションきたのわの廣島悠作さん、木村恵巳さん、北海道大学文学部行動システム科学講座4年の横山実紀さんにご協力いただきました。
当日の概要と参加者の方からでた意見はこちら。
第2次札幌市環境基本計画策定に向けた意見交換会~「環境首都・SAPPORO(仮)」の海外発信に向けて~
公益財団法人札幌国際プラザさんにご協力をいただきまして、平成28年9月2日(金)札幌国際プラザにおいて、札幌市国際交流員3名の方に札幌市の環境についてインタビューをさせていただきました。
■インタビューイ(札幌市国際交流員3名)
劉亜蕾(リュウ・アライ)さん(中国出身)
孫旼志(ソン・ミンジ)さん (韓国出身)
レオナルド・ブリンクマンさん(ドイツ出身)
■インタビュー項目
①札幌市の環境、ステキなところはどこですか?
②あなたの国または自身が行っている(行っていた)環境の取組はありますか?
③世界に向けて札幌市の環境を発信するために必要なことは何ですか?
インタビュー内容はこちらからご覧いただけます。
2つの場では、札幌市が目指すべき将来像やその実現に向けた取り組みに対して、また海外の方から見た札幌市について多くのご意見をいただくことができました。参加者からは「思いもよらない意見があった」などこの場をとおして新たな気づきを得ていただく場になりました。一方で、「2050年は遠い未来でイメージがしづらい」「テーマが大きくて個人によってイメージにばらつきがある」などのご指摘をいただきました。
開催にあたり、札幌市環境プラザさん、公益財団法人札幌国際プラザさん、株式会社KITABAさん、札幌市環境審議会委員の大沼進さん、宮本尚さん、丸山博子さんをはじめ多くの方のお力添えをいただき開催することができました。この場を借りて感謝申し上げます。
EPO北海道では、政策に市民の声を反映する場づくりをこれからも続けていきたいと思います。(大崎)