「さっぽろ環境賞」で環境保全を推進!~道都・札幌市の取組みから~
先日、第2回表彰式が行なわれた「さっぽろ環境賞」。
この賞は、環境首都宣言から1周年を迎えた2009年に、札幌の豊かな環境の保全に貢献する個人、企業及び団体を顕彰するために創設されたものです。これにより、市民事業者等の環境保全意識が向上していくことを期待し、「環境首都・札幌」の実現に資することを目的としています。
この賞は、「地球温暖化対策」、「循環型社会形成」、「環境保全・創造」の3部門で構成されており、主な活動を札幌市内で行なっているなどの条件を満たせば自薦・他薦を問いません。第2回を迎えた今回は39件の応募があり、各部門それぞれにバラエティーに富んだ活動内容があったとのこと。
今年は第2回ということもあり、「公募から表彰式まで比較的スムーズに進めることができました」と札幌市環境局推進部環境管理担当課の酒井さん。 昨年行われた第1回では、応募に関する添付書類が多かった上、表彰式までの日程が短かったため作業が大変だったそうですが、今回は添付資料の簡素化や電子 媒体での提出を可能にしたことで、「応募の負担と審査に関する作業を減らすことができました」。
しかし、残念なことに今回の応募件数は、第1回の71件に対して約半減しました。これについては「第1回で表彰されなかった企業が応募を控えたからではな いでしょうか」と同課係長の白水(しろうず)さん。「継続性も重要な評価ポイントの一つなので、一度であきらめずにぜひ何度でも応募していただきたいです ね」と語っていらっしゃいました。
今後の課題は、たくさんあるそうですが、その中でも特に挙げられるのが「個人」の取組への評価についてです。個人と団体・企業を比較した場合、どうしても 個人は波及効果や今後の計画性という面で団体・企業にかなわないことが多いため、同じ土俵の上で評価するのが難しいといった点で苦慮されています。
一方、「さっぽろ環境賞の受賞が、様々な環境活動に取り組んでいただいている方々にとってのステータスにつながればということを期待していましたが、表彰 された団体から“仕事の依頼が増えた”といううれしい声をいただいたことや、特注して道産木材で造った表彰状が大変喜んでいただけたことがよかったです」 と成功した点についてもお話しされていました。
第3回の表彰式は、「環境広場さっぽろ」(2011年7月末(予定))で行ない、同広場にブースを設けることで、表彰団体が活動発表を行なったりできるようにすることも検討中。特に、同広場は毎年2万人以上の来場者があり、親子連れをはじめ多くの方々にこの賞を知ってもらえるのではないかと期待されています。
公募については2011年3月頃の開始を予定していますので、札幌で環境活動を行なっている個人・団体・企業の方は、応募を検討されてみてはいかがでしょうか。
参考までに第2回の応募書類をアップしましたので、こちらをご覧ください。
(取材協力:札幌市環境局推進部環境管理担当課)