【参加報告】北海道海鳥センター開館20周年記念 海鳥シンポジウム(羽幌 7/15)
平成27年度・平成28年度の「地域活性化に向けた協働取組の加速化事業」で、何度も通わせていただいた北海道海鳥センター(羽幌町)。この度、開館20周年を迎えたということで、記念イベントが開催されました。昨年度、羽幌町環境基本計画が改訂されましたが、その計画の実効性を高めていくためにセンターに大きな役割が期待されています。今回はEPO北海道は、海鳥センターのシンポジウムのコーディネートに関わらせていただきました。
海鳥シンポジウムのテーマは「海鳥センターと地域のこれから」。基調講演を務めたオフィスマルマの長谷川雅広代表は、環境資源を地域振興と上手に結びつけることをテーマに「海鳥の島 活かして守る地域の自然」と題して講演。現在、検討を進めているシーバードフレンドリー制度等について紹介いただきました。
北るもい漁業協同組合天売島支所理事で、海鳥の混獲を防ぐ漁網の利用等に協力をいただき、過年度の協働取組事業で「人と海鳥と猫が共生する天売島連絡会」に参加いただいた奈良清志さんから、ビデオメッセージをいただいた後、パネルディスカッションには、長谷川さんを初め、北海道大学の小城春雄先生、天売島在住の写真家、寺沢孝毅さん、羽幌みんなでつくる自然空間協議会の濱野孝事務局長、北海道海鳥センター担当の石郷岡卓哉さんが登壇。各自と「北海道海鳥センターとの関わり」を共有し、「今後、海鳥センターに期待すること」「そのためにそれぞれが取り組んでいきたいこと」について意見交換を行いました。
海鳥を軸としつつ、多様な分野領域やセクターをつなぐハブ機能を持つことが期待される海鳥センター。大きな期待は、持続可能な地域づくりを進めていこうとしている方たちの熱い思いから生まれています。資源は限られている中、皆さんの思いを束ね、目的・目標を共有し、連携・協働を進めることが不可欠だと感じました。(溝渕)
【開催情報】北海道海鳥センター開館20周年記念海鳥フェスティバル&シンポジウム
https://epohok.jp/g/government_info/7246