ESDの推進

【開催報告】学校教育関係者対象の対話交流ワークショップ「学校教育×ESDダイアログ」


平成27年10月3日(土)札幌エルプラザで、学校教育関係者を主な対象に、学校教育とESDのつながりを考える対話交流ワークショップを開催しました。ご参加いただいた22名の皆さま、誠にありがとうございました。当日の様子をご報告します。

 

 

1. プレトーク「ESDが生まれた背景と学校教育の関わり」


ソーシャルベンチャーあんじょう家本舗の松田剛史さんから、ESDと学校教育の関わりについて、簡単にレクチャーいただきました。ポイントは以下の通りです。

  • 文部科学省におけるESDの定義は、「持続可能な社会づくりのための担い手づくり」
  • 学習指導要領にはESDという言葉は出てこないが、ESD的な視点が盛り込まれているところがある
  • 「知識伝達型」から「参加獲得型」への学びの転換が重要
  • 参加型学習のひとつの形態として「アクティブ・ラーニング」が導入されるが、ただの参加型ではなく、学習の「ねらい」や学び手にとって有効かどうか見極める必要がある
  • 学習者の能動的な学習活動の中で「気づき」を大切にした学習展開が必要

 

2. 対話交流ワークショップ「耳を傾け合おう!学校のこと・未来のこと」

以下3つのテーマについて、グループのメンバーを変えながら、少人数での意見交換を行いました。
①わたし、「学校教育」にこんなこと思ってます
②わたし、「学校教育」ってこうなればいいなと思ってます
③わたし、そのためにこんなことやりたいです

教育関係者のほか、NPOや企業からの参加もあり、「学校の内情について知ることができた」「教員だけではなく、多様な方の意見を聞くことができ視野が広がった」などの意見をいただきました。

 

3. 「ESD×学校教育プロジェクト北海道」について

ESDと学校教育について学んでいこうという、今年度下半期のプロジェクトが紹介されました。ソーシャベンチャーあんじょう家本舗が主管となって、情報共有や意見交換を進めていく予定です。

「学校教育」と聞いても、教育関係者と外部の方ではイメージが全く違います。その違いを埋めるためにもお互いのことを知ることが大切です。それをきっかけにお互いの強みを活かした協働が生まれ次の一歩につながり、ESDの要素でもある多様な視点を持った教育に近づくことができると思います。
EPO北海道は、これからも様々な分野の方との「対話の場」を設けていきます。