EPO活動情報

【参加報告】自然環境保全を担う人材育成のためのセミナー 自然環境保全を仕事にしよう! 第5回自然環境に関わるNPO(札幌 2/22)

 平成28年2月22日(月)、北海道旧本庁舎(赤レンガ庁舎)2階にて、平成27年10月から開催されている「自然環境保全を担う人材育成のためのセミナー 自然環境保全を仕事にしよう!」の第5回(最終回)に参加してきました。

第1回の様子はこちらから。第2回の様子はこちらから。

第5回は「行政でも企業でもないから、見えるもの」と題し、NPOに勤める4名の方からお話をうかがいました。

自然環境保全のシゴト紹介

○田中住幸さん(NPO法人あそベンチャースクール 代表理事)
○阪野真人さん(NPO法人霧多布湿原ナショナルトラスト 事務局長)
○吉元美穂さん(NPO法人登別自然活動支援組織モモンガくらぶ 事務局長)
○上田融さん(NPO法人いぶり自然学校 代表理事)

田中住幸さん(NPO法人あそベンチャースクール 代表理事)

NPO法人あそベンチャースクールは、「自然好き」「自然と仲良くしたい」と思う人を育てるために、新川水系を中心として子ども達とさまざまな自然体験活動に取り組む都市型の自然体験学校です。
この業界で働くためには、現場経験を積むこと、何のために活動するのか考えることなど「自然体験バカになれ!」と参加者へのメッセージをいただきました。

阪野真人さん(NPO法人霧多布湿原ナショナルトラスト 事務局長)

ルパンのモデルがいる浜中町にある霧多布湿原は、道内初のラムサール条約の認定を受けました。湿原は、農業ができないなどやっかいものであった歴史があり、埋め立てやゴミ捨て場などとなっていました。そこでNPO法人霧多布湿原は、多様な自然環境である湿原を保全するために「湿原を残すことに賛成」を掲げ、借地契約による湿原の保全を始めました。他にも霧多布湿原センターをとおして普及啓発や環境教育、まちづくりなどをおこなっています。

吉元美穂さん(NPO法人登別自然活動支援組織モモンガくらぶ 事務局長)

登別市にあるモモンガくらぶは、地域の資源を活用してふぉれすと鉱山での自然体験活動や、人材育成・子育て支援・自然活動支援など環境保全活動と地域づくりを行っています。また、「森からまち、まちから森へ」を戦略として自然について伝えるために多くの接点を持ち、地域づくりへも貢献していくNPO法人です。

上田融さん(NPO法人いぶり自然学校 代表理事)

自然環境保全のお仕事を、バームクーヘンを作ることに例えて説明してもらいました。人が集まることで真ん中にある「良いこと、有意義なこと」が見えます。(バームクーヘンの中心部)参加者が集まる→共感者が現れる→手伝う→もっとこうしたらいいのに→参加者・共感者による企画・立案と厚みをましていく、そのさまがまるでバームクーヘンのようであると。そのための場の機会を設けることがNPOの役割であるとお話でした。

パネルディスカッション

トータルナビゲーター 能條 歩さん(北海道教育大学岩見沢校 教授)

能條先生のコーディネートで、北海道にきた経緯やご自身の活動に理解者を増やしていくこと、若い人との関わりなどお話しいただきました。

自然環境と人をつなげる様々な取組について知る貴重な機会でした。ありがとうございました。(大崎)