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【参加報告】第1回環境・エネルギービジネスセミナー・情報交換会

 平成27年8月19日(水)ホテルさっぽろ芸文館において、(一社)北海道商工会議所が主催する環境保全にもつながるビジネスについてのセミナーがありました。
当日の様子を簡単ではございますがご報告します。

1.「本道の環境産業の成長に向けた今後のビジネストレンド」
前田直之氏(株式会社日本総合研究所 総合研究部門 シニアマネージャー)

・東京オリンピックが開催される2020年が大きな目標年次
・地方創生に向けた各種政策が活発化し地方への定住・移住の促進
・2016年電力の自由化、2017年ガスの自由化、2020年発送電の分離による新規サービスの登場
・水素エネルギーを首都圏で利用するべく技術革新が行われている。運搬が課題
・FIT制度の大幅な見直しと、洋上風力やバイオマスなどの再エネ促進の政策へ
・大規模太陽光発電は2015年7月~27円/kWh(5円値下げ)
・洋上風力は36円/kWh(陸上と比べて14円/kWhも高い)
・小規模バイオマスは(2MW未満は40円/kWh)

2.情報提供・意見交換会
「環境産業への貢献」 三代明氏(断熱工房JAPAN)

・製造業で必要とされている取り組みは「高寿命化」
・材料の高性能化→脱着が可能な製品→回収・修理・再利用システムの構築
・開発したユピカルボードは脱着可、設置が簡単、ノンフロン、リサイクル認定材料の利用
・買取を行い、リサイクル・リユースも可能な地産地循の住宅用断熱材

「北海道の住環境エネルギーを断熱から遮熱時代へ」 鹿角一之氏(株式会社カズノ 代表取締役)

・宇宙服の反射絶縁材料としてカナダで生まれたリフレクティックス(遮熱シート)
・特徴は暑さ寒さ対策、結露防止、省エネ効果、騒音・電磁波防止
・断熱材は「熱伝導・熱対流」を抑えてきたが、熱の大きな部分を占める輻射熱を抑えることで省エネ効果が期待される
・リフレクティックスを利用することで壁を無駄に厚くすることなく、住宅の建設が可能となり、さらに省エネにもつながった実験結果がでている。

 

 住宅の断熱が注目されていると思います。どんなに省エネ効率のいいエアコンやストーブを入れたとしても、断熱がされていない住宅であれば、断熱効果がある住宅に比べ無駄にエネルギーを使用してしまいます。私たちの生活すべてで省エネ等、地球温暖化対策が進んでいると実感できました。また、会場も50名以上の参加者でいっぱいであったことも、興味関心の高さを伺えました。
様々な分野で省エネ対策等の製品が出てきていますので、消費者も選択することで地球温暖化防止に貢献ができます。私も消費者の1人として身近な買い物から省エネのものを選んでいきます。(大崎)