EPO活動情報

【参加報告】市民活動中間支援センター研修会

 平成27年7月13日(月)かでる2・7において、地域の課題解決のための市民活動への相談対応などが必要となっていることから、中間支援組織スタッフの実力向上に向けた研修会が開催されました。研修会は、全6回。1回目となる今回のテーマである「広報」について、全道から集まった中間支援組織のスタッフ19名とともに学びました。私たちのイメージする研修と違った部分であった持ち物は「クレヨン・エプロン・ご当地のお菓子」でした。
所用のため、午前中ののみの参加となってしまいましたが、当日の内容をご報告します。

市民活動中間支援センター研修会の詳細はこちら
(主催:北海道立市民活動促進センター(公益財団法人北海道地域活動振興協会)

1.講師紹介

吉田 知津子氏(NPO法人ハンズオン埼玉 副代表理事)

広告代理店に勤務後、プロデューサーとして、倉本聰氏(「北の国から」の脚本家)の「参加型広告制作プロジェクト」などに携わる。
1999年東海村臨界事故をきっかけに埼玉NPOセンターの広報専門スタッフとなる。現在「(特活)市民活動情報センターハンズオン埼玉」の副代表理事。
「まとまらなくても、小さな声でもいいから、「私たち」が伝えることは面白い」をモットーに全国で大学や自治体で講座、研修などを行っている。

2.吉田氏が、NPOの世界に入ったきっかけ(吉田氏のお話より)

 1999年の東海村臨界事故の日、天気は雨。小学校から帰宅した我が子はびしょぬれであった。事故が起きたのに、誰も子ども達に雨にあたるなっと言ってくれなかった。そのような注意をしてくれる人がいると思っていたが、実際はいなかった。むしろ、注意すべき人間は自分であったことに気が付いた。

 広告代理店に勤めていたので、事故について伝えてほしいという声が聞かれた。しかし、様々な事情により伝えることができなかった。じゃ、誰かに話してもらおうと考え、お話していただける方を探した。同時に場所はコミュニティセンターなどできるだけ多くの方に参加できる場所を探した。お話していただける方がみつかったが、「そんなに大きなところでは話せない」と。その言葉を聞いて、相手の立場にたって考えておらず、優先すべき部分がずれていたと気が付いた。

 考えを改め、育児をしているお母さん達が集まる小さなお部屋を発見。お話いただく方からもここでなら話すことができると了解していただき、10人ぐらいのお母さんたちに向けてお話していただいた。お母さん達に事故の様子が伝わり共感をしてくれた。中には「初めて節電をしようと思った」という方もいた。お母さん達は、このことを伝えたい!と考え、予算もないなか、自分の周りの方にアイディアを聞いてみたり、知恵を振り絞ったり、手分けをして文章にした。多くの方に見てもらう方法は・・・回覧板!お母さん達の努力の結果、多くの方がそれを目にして、1,027通のFAXがお話の内容の感想とともに私宛に来た。
これは市民でしかできないこと、そう思った。

「競争」→経済優先、早く・広く・多くの人へ

「共創」→コミュニケーション、ゆっくり、深く、一人ひとりへ

3.広告・広報とは?~命がけである~

・「広告・広報」は1人のためにささげるラブレターである
・五感を使って「発信力=受信力」。聞くことも大切
・予算がない・・・制限があることは「創造の源」
・「みんなに才能がある」
・組織によってイメージが違うことを理解→デパートとスーパーでは、対象者が違う、スーツだと話ずらいという声から市の職員でエプロンを来て対応
・抽象的な表現は避ける→みんな考えていることが違う
・一人の困ったは、みんなの困った。→一緒に考えよう

以下のようなことを言うのはやめましょう!
●助けてコミュニケーションを邪魔するコザック系諸民族
・ガネ族(予算ガネ・・・前例ガネ・・・)
・モンダ民(市民は、行政はこういうモンダ)
・ルンダ人(地元を知っていルンダ、課題をわかってルンダ)

3.「広告」と「広報」二位一体のルール(アメリカ広告論)

・「広告」アドベルテール(振り向かせる)
・「広報」パブリックリレーションズ(団体のカラー)

 

 

 

4.アイディアに行き詰ったら!?(写真1)

100本ノック~手は想いをつれてくる~(1つにことに対して100個の表現をすること。100個目がいいものであったりする)
例)自分のことを紹介
名前の書き方、自分の趣味などなど

                                          写真1 絵を使った自己紹介は盛り上がりました

午前中のみの参加になってしまったので、持ち物のご当地お菓子がどのように活用されたのかはわかりませんでした。他の持ち物であったエプロンによる雰囲気づくり、クレヨンによる1000本ノックなど様々なことを学ばせていただきました。
『「広告・広報」は1人のためにささげるラブレターである』中間支援組織は、様々な方と一緒にお仕事をさせていただきます。「誰のためか」を常に頭において行動していきたいと思います。
吉田さんの雰囲気が素敵でいろいろなことを相談したくなるようなお人柄でした。また、吉田さんは会議の時に、カラフルな布や作り物のツタなどを机の上に置くといいます。視覚から刺激を受けることで、会議でもアイディアが出易くなるそうです。試してみたいです。中間支援組織のスタッフとして、アイディアをいいやすい会議づくり、話かけ易い雰囲気づくりは大切です。
吉田さん、貴重なお話ありがとうございました。