ネットワーク形成

ESD学び合いフォーラム(高校生環境学習ポスターセッション合同)結果報告


ESD学び合いフォーラム130217

2月17日(日) 北海道大学学術交流会館第1会議室にて、ESD学び合いフォーラム(高校生環境学習ポスターセッション合同)を開催しました。多くの方にご来場頂き、会場は満員となりました。学生、先生、市民活動を行っている方、行政として教育に携わっている方など、多様な方々に参加して頂きました。会場には高校生手作りの環境学習ポスターや、全道の小学校、中学校、高校、大学、企業、地域全体で行われている環境学習やESDの事例ポスターが掲示され、フォーラム開始まで自由にご覧頂きました。

以下にその一例をご紹介。

 

 道内の環境学習・ESD事例ポスターの一例

帯広緑陽高等学校 自由学校「遊」 環境未来都市
下川町森林教育
(株)アレフ
なたねプロジェクト
札幌大同印刷(株)
環境コミュニケーション

 

 

フォーラムの概要

前半は、全道から応募のあった、高校生が自分で作った環境学習の成果ポスターの中から優秀作品に選ばれた高校生による発表が行われました。
最優秀校に選ばれた北海道旭丘高等学校生物部の「使おう!湿地をはかるトンボのものさし」の発表では、3年間継続して現地で行った定点調査よりトンボの種類構成による湿地診断方法を考案し、トンボから環境診断を行う指標を作成した成果が報告されました。また優秀校に選ばれた札幌開成高等学校からは「Vibration Bible~振動エネルギーの有効利用~」と題して、近年注目を浴びるエネルギーから、まだあまり聞きなれない振動エネルギーの紹介をしてくれました。

 

ESD事例発表後半はまず旭川ウェルビーイングコンソーシアム学生会議「はしっくす」の佐藤裕基 氏による学生主導の地域貢献活動の紹介が行われました。ただゴミ拾いをして現状回復しても、数か月後にはまた汚れてしまう。ゴミを拾うと同時に、捨てさせないようにするにはどうしたらよいか、皆で話し合い、ワークショップを開催。そして拾ったゴミで子どもたちと花壇を作ることにより、街の美化と同時に活動の輪を広げることに成功。このようなESDの実践事例がいくつか報告されました。

 

 

最後は元EPO北海道の吉村暢彦 氏(北海道大学大学院地球環境科学研究員)がコーディネーターとなって、高校生を中心に来場者全体と学びの楽しさを語り合いました。初めは言われたからやってみた、なんとなくという人もいたけど、「活動そのものの楽しさ」「新しい人とつながった楽しさ」「仲間と協力できた楽しさ」「自分を表現できた楽しさ」など様々な楽しさが高校生から出てきて、最終的には自分の活動に楽しさを見出し、楽しいからこれからも続けて行きたいと語ってくれました。「義務感ではなく楽しさが大事。ESDがたくさんの楽しみを生み出すものであって欲しい」と最後に吉村氏がまとめ、盛会のうちにフォーラムを終了することができました。

楽しさ交換会概要